令和4年11月19日お稽古

街路樹の桜やイチョウの葉の紅葉が美しく、また風が吹くたびに秋麗かな気分になります。

本日のお軸は、料紙(金箔加工した貴重な紙)にかかれた春秋の対句の歌。
「花ぞみる道のしば草ふみわけて 吉野の宮の春の曙」
「星合いの夕べすずしき天の川 紅葉の橋を渡る秋風」
錦織の表具がより幻想的な光景を感じさせてくれます。
嵯峨菊が活けられた花入れ。どちらも先生の作品で趣きある床飾りでした。

長板 皆具のお点前では、柄杓を持つ手をそえる所作や足運びの動きなど
より細かく御指導下さり、再確認することができました。

呉須盛りの桜紅葉絵のお茶碗で頂くのはとても嬉しく、美味しい一服に季節を感じながらの感謝のひと時でした。

(宗英)


令和4年11月12日のお稽古

炉開き茶事が終わり、炉のお稽古に変わりました。
お床には1本の紅葉の彩墨画
先生作の花器には、ほととぎすが照り葉と共に生けられていました。
季節を感じる茶道具に触れ、
松風の音に耳を傾け
先生手作りのお主菓子とお茶を頂けるのは至福のひとときです。(宗由)


令和4年11月5日 炉開き茶事

見事な秋晴れの下、炉開きの茶事が行われました。
寄付で白湯をいただき、迎え付けを受けお茶席に入ると、お床には茶壺と「峯高紅葉深」のお掛物。
瓢の炭斗と半年ぶりの炉の炭点前に、またこの日を迎えられたことへの喜びと身の引き締まる思いが胸にひろがってきました。
つづく懐石では、先生の極上のお料理に舌鼓。この時世柄、いつもと違う千鳥の盃に主客ともにてんやわんやも。
中立後、後座のお床には先生作の大かごに花が生けられました。このお床ならではのしつらえです。
黄交趾の皆具でのお点前で各服濃茶、続き薄をいただきました。
美しい紅葉形の主菓子の銘は「錦秋」。
お懐石もお菓子も何日もかけて先生がお作りくださったもの。お茶事のたびに趣向を凝らされ、お心尽くしのおもてなしに感謝しかありません。
貴重なお道具とともに、香合や茶入、懐石の器など先生のお作もたくさん拝見し、なごやかに話もはずみ、学び多い豊かな時間があっという間にすぎていきました。
山中先生、皆さま、ありがとうございました。(宗水)


令和4年12月、令和5年1月の予定

12月
3日(土)お稽古
10日(土)お稽古
17日(土)研究会
24日 (土)お稽古、ごまぜんざい

24日は恒例のごまぜんざいの日です。お昼前にご参集ください。ご出席の場合は先生までご連絡ください。
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1月
14日(土) 初釜


令和4年10月22日のお稽古

半年慣れ親しんだ風炉とも今週で暫しのお別れ。秋晴れが爽やかな本日のお稽古は中置きでした。

お床にはまるで秋の一幕を切り取ったかの様な彩墨画の掛け物。
白雲に心をのせて行くらく 秋の海原思ひわたらむ の和歌が添えられていました。
背負籠の花入には秋草がたっぷりと活けられています。

風炉の火が近づき、名残の季節もいよいよ佳境。次回、11月のお稽古は開炉の茶事です。

(宗奈)


令和4年10月15日の研究会

金木犀が香る季節となりました。本日は快晴。
研究会の日です。

いつも通り、感染予防対策も消毒、換気、お点前を通しても慎重に1人ずつ行われました。
且座、唐物のお点前です。
お軸は「萬里無雲孤月圓」。
お花は季節のもの。
主菓子は先生お手製の「焼き栗きんとん」です。
栗の香りがずっしりと美味しく、とても手の込んでいることが伝わってきます。味わっていただきました。
お茶をいただきお道具の由来や、思い出をお聞きし、和やかに終わりました。
来週は風炉最後のお稽古です。(宗芳)


令和4年10月8日のお稽古

 季節が駆け足でやってきた様です。ようやく名残の季節らしくなってきました。
 本日のお軸は芭蕉の句でもある「あかあかと日はつれなくも秋の風」です。描かれている朧月が今宵の十三夜かと。お床に飾られた野の花や芒を拝見しながら先生お手製の主菓子「金時餡入りの道明寺饅頭」を頬張り、ほんのり湯気が立つお茶頂きました。
 少しづつ日常を取り戻し行く中、名残に口切り、初釜と行事が続きますが感染症予防に気をつけながら楽しめればと思います。(宗佳)



令和4年10月1日のお稽古

本日より10月、竹台子一つ飾りのお稽古です。
栗入り粒あんを求肥で包んだ主菓子は、もちろん先生のお手製。
シナモンがアクセントになり、豊かな深い味わいに感動します。
先生作のお茶碗や、アラスカで求められた干菓子盆、津軽漆ひねり塗りの茶器など、
お道具1つ1つの来歴をお聞きするのもまた楽しいひと時。
それぞれに出逢いがあり、歴史があり、その時の感情が記憶として結びつき、
大切に使われて長い時間と共に堆積し、
お道具もまた滋味豊かなものになるのでしょう。
侘びた茶系の色味の中に、本日のお軸「青松多寿色」の青の文字が、
床間の草花と先生お作の蓋置の緑と呼応して、
鮮やかに秋を彩っていました。
(宗仁)


令和4年9月24日のお稽古

台風予想であった今日は一転して、
清々しく晴れ上がり吹く風が秋の香りを運んでくれる・・・
そんな一日でした。
本日のお軸 「秋晴 山静かにして松の聲遠く秋清くして泉気香ばし」
秋晴 山は静かで松の吹く風の音は遠く秋らしいさわやかで良い香りを感じる
本当にぴったりだと感じました。
先生は、お天気に合わせて別の軸もご用意して下さっていたこと、
後で知り、常に季節を感じる大切さを教えてくださいます。

お花 「リンドウとススキ 」は花籠にスッキリと。
先生お手製の主菓子は「栗蒸し羊羹」
優しい甘さと柔らかな食感で美味しく頂きました。
お薄一服が心からの喜びです。

御簾を外しながら、夏から秋へと季節の移ろいを敏感に感じることが
幸せに思え、有難く、来月のお稽古がまた楽しみになりました。

(宗英)


令和4年9月17日のお稽古

9月も中旬に差し掛かりましたが、まだまだ暑さが残ります。
本日のお軸は『落日照青苔』、青々とした苔が夕日に照らされ輝く情景が目に浮かびます。
お花はお庭の草花です。
本日の主菓子は先生お手製のふ饅頭。
緑色にキラキラと美しく金が輝いているさまは、お軸の情景をそのまま主菓子に再現されたようです。
冷やされたふ饅頭はもっちりとしていて、えごまの香りが広がり餡の上品な甘さに、思わず美味しいと笑顔になりました。
お稽古は学ばせていただくだけでなく、季節の疲れも心癒していただけるところだと感じます。
先生のお稽古では、着付けについてもご親切にお教えいただけますので、ここを気をつけると美しく着こなしができると具体的に改善案をお教えいただき、明らかに着崩れなくなりありがたかったです。
また書道教室もされているので、書について社中の質問にわかりやすくお答えされていました。
総合芸術と言われ多岐にわたり学ぶことがあり、奥深さを感じます。
(宗芳)