令和5年12月2日のお稽古

はやくも12月、今年も残りひと月を切りました。

本日のお掛物は、良寛さんの歌に落葉を添えて。

信楽焼の花瓶には庭の草花。

先生お手製の主菓子は大徳寺納豆入り紅芋餡の道明寺饅頭。

桶側水指が置かれた長板の諸飾りでお稽古です。

お点前は同じであっても各人違う、その相違を先生に指摘され、

目からウロコが落ちる思いです。

性格がお点前に現れるとは!

しかし永きに渡り私は私をやってきたので今更捨てる事もできません。

ならば所作だけでも美しくなるよう、社中の皆様方のお点前を、

より一層ガン見して学ばせてもらおうと決心しました。

いつまでも学ぶ事は無数にあり、気づきもまた無限に存在するのだと、

改めて感じ入る今日のお稽古でした。 (宗仁)


令和5年11月25日お稽古


気持ち新たに迎えた炉の季節、本日が11月最後のお稽古となりました。

お床には「冬嶺秀弧松」(とうれいしゅうこのまつ)が掛けられ、

お庭の嵯峨菊が活けられています。

春慶塗の炉縁や曲げ建水、高麗卓に薩摩焼の水指、織部焼の蓋置、

紅葉や蔦のお茶碗が季節感を高めてくれます。

棚天板にはそれぞれ飾り方を変える工夫をして楽しみました。

先生お手製の主菓子は、大徳寺納豆の塩味と香り豊かな紅芋饅頭、

とても柔らかで口当たり良く、松風の音と共に、より美味しいお茶一服となりました。(宗英)



令和5年11月18日のお稽古

前日からの時雨はあがったものの、より一層 晩秋の気配を感じる日となりました。

本日のお床は継ぎ色紙に書かれた万葉の古歌散らしのお軸がかかり、花はホトトギスと椿が生けられています。

主菓子は銀杏もち。紅芋餡に柚子の香りが優しく口の中に広がります。おもたせの菓子と共にいただきました。

外は来たる季節の佇まいですが、身も心も温まるお稽古となりました。(宗奈)


令和5年11月11日のお稽古

炉開き茶事が終わり今日から炉のお稽古です
お床には
竜田川の紅葉を詠んだ詩が書かれてある
もみじの葉のお軸
花入に生けられたススキと相まって
この時期ならではの美しいさです
先生手作りのお主菓子は
餡の色が初秋らしい黒糖饅頭
炉に変わりお点前の手順を思い出しながら
進め、春慶塗りの曲げ建水の扱いを
丁寧にご指導頂きました
(宗由)


令和5年11月4日炉開き茶事

11月というのに夏日の暑さでしたが、今年も無事に開炉を迎えました。
清々しく打ち水された露地を通り茶室に入れば、お床には「茶烟軽颺落花風」のお掛物と茶壺。
瓢での初炭から懐石へ、先生の手の込んだお心尽くしのお料理と美しく美味しいお菓子、お腹も心も満たされた後の一服は格別です。
後座のお床には吉兆の創業者である湯木貞一氏自筆の米寿祝の飾り扇、今年は山中先生も米寿ということで湯木様との思い出話とともにご披露くださいました。

今回は(も?)色々ハプニングがありましたが、主客心を合わせて一座を作り上げる喜びを味わうことができました。
何日もかけてご用意くださいました山中先生、ありがとうございました。ご亭主、半東さま、お疲れ様でした。(宗水)


令和5年10月28日研究会

秋らしくお稽古に向かう道中も涼しくなって参りました。
お床には「獨専山水を楽しむ」のお軸があり、待望の紅葉を楽しむ時期がやってきたなと実感致しました。
研究会では薄茶、濃茶をはじめ茶杓飾りや唐物のお点前を致しました。
先生お手製の主菓子はえごまの香りが豊かな栗きんとんで、中の餡が白餡で飽きのこない大変美味しいお菓子でした。
今年の風炉は今回で終わりですので、また来年まで今年学んだことを忘れぬようしっかり復習しつつ、炉のお稽古に励んでいきたいと思います。 (里)


【変更あり】令和5年11月、12月、令和6年1月の予定

11月

4(土)炉開き茶事

11(土)お稽古

18(土)お稽古

25(土)お稽古

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12月

2(土)

9(土)

23日(土)お稽古最終日 ごまぜんざい

23日は恒例のごまぜんざいの日です。お昼前にご参集ください。ご出席の場合は先生までご連絡ください。

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令和6年1月


1月13日(土)初釜

よろしくお願いいたします。


令和5年10月21日のお稽古

 急に朝晩が冷え込み、やっと次の季節がお出ましに。
 昨日の雨も上がり「雲悠々水潺々」のお軸のような、青空に雲が浮かび上がっています。お花は小海老草などの秋草が活けられています。以前「栗拾い」と社中で命名された主菓子はバージョンアップしてお味も一層美味しくなり、この時期ならではのお楽しみがまた一つ。
 お天気も良いことから炉開きに備えてお稽古の合間に灰作りを行いました。開炉のお茶事が楽しみですね。

(宗佳)


令和5年10月14日のお稽古

【秋聲満樹間】本日の掛軸お花は【菊とほととぎす】
 食籠の中には、うぐいす豆の餡を薄桃色の求肥で包み、柚の香をのせた主菓子五感を刺激します。
 週の終わりにこのお茶室に集い、誰れともなくお点前が始まります。 先生お手製の主菓子と美味しいお茶を一服すると、ゆっくりとした時の流れを感じ 日常ではない景色がここに表れます。摩訶不思議で贅沢な私の幸せ時間 この場を設えてくださる先生に、そしてご相伴してくださいます社中の皆さまに感謝です。(時)


令和5年10月7日のお稽古

吹く風は明らかにこれまでとは違い、本日のお掛物「秋晴」にふさわしい清々しいお稽古日和となりました。
床間にはススキと木槿、中置きの風炉にもめぐる季節を感じます。
先生お手製の主菓子は栗蒸し羊羹。
大振りにカットされたその厚さに一瞬怯んだものの、モチっとした口当たり、優しい甘さ、ゴロッと入った栗はまさに口福といったところ。
「うまっ!」思わず言葉が転げ落ちます。
皆に請われて伝授された先生のレシピは、似ても似つかぬ出来に肩を落とす自分がよぎり自作を辞退、他の方々に心の中でそっとエールを送っておきました。

このひと月、茶室の設えに追いつこうとするかのように駆け足で深まる名残の季節、楽しみながらも惜しみつつ、大切にお稽古していきたいと思います。
    (宗仁)