令和6年3月2日のお稽古

月初はいつも軽い緊張と共に始まります。
そう、お道具が一新するのです。
でも大丈夫、今月はきっと糸巻棚。予習もばっちり無敵の私。

すっかり油断したところに目に飛び込む先生作の大口水指。
そうきたか!
茶室に鎮座する、その圧倒的な存在感に衝撃が走ります。
動揺を隠しつつお床の前に進み、1年ぶりにお目もじの若いご夫婦にご挨拶。
春らしい水仙にようやく心が落ち着いてきました。
螺鈿細工の箱を干菓子器とする先生のセンスに感心し。
さあお楽しみ、先生お手製の今日の主菓子は。
見た目もどっしりとした蓬の串団子が、ツヤツヤといかにも美味しそうです。
えごま入り小豆餡?芋餡かも?
期待と共に頬張ると、本日1番の衝撃が! な、なんと 干し柿餡!!
・・・予想をはるかに超えた先生の発想に完敗です。

今月もまた、楽しいお稽古になりそうです。 (宗仁)


令和6年4月の予定

6日 (土)お稽古
13日(土)お稽古
20日(土)お稽古
27日(土)研究会

よろしくお願いいたします。


令和6年2月17日お稽古

春の訪れが近いかと思うほどの陽気に梅や菜花が咲き誇っています。 本日の掛物にも漢詩と共に勢いある梅の花が描かれています。 二月最後のお稽古です。筒茶碗のお点前は温かく冷め難くと気配りのあるお点前で おもてなしに欠かせない心。 一口でほっとする満足感に心が通った気分になります。 湯気や音、香りに味、全てが美味しいお茶に繋がり、 この穏やかな空気感を大切にしたいものです。 彩り羊羹を巻上げた春野らしい主菓子は先生のアイデア満載、食べ応えがあり大満足です。 3月のお稽古、お点前そして主菓子はと楽しみに通いたいと思います。 (宗英)


令和6年3月の予定

2(土)

23(土)

30(土)

です。

よろしくお願いいたします。


令和6年2月10日のお稽古

穏やかな週末の1日、釜から立ちのぼる湯気と茶室に差しこむ柔らかな淡陽にかすかな早春の兆しを感じます。

お床には ’こども心に香りを残す 花は越後の雪椿’ (小林幸子さんとピンときた方、流石です)の書が掛かり、この歌詞を選ばれるセンス、青墨、濃墨で書き分けられたバランス加減、どこか新鮮なデザイン、いつもながら先生に脱帽です。

お稽古日が近づくと、今週のお菓子は何かしら、と密かに楽しみにしている人は私だけではない筈。という事で、ワクワクしながら食籠を開けると、目にも鮮やかな酒粕餡の主菓子が鎮座していました。一口いただくとザボンの風味もふわりと香り、思わず口元がほころびます。

お干菓子は梅に鶯。夜空を彷彿とさせる菓子器は、鳥取の上神焼(かずわやき)。春宵にさえずる光景が目に浮かぶ様です。

今日も細かな所作のご指導をいただき、こういった積み重ねが美味しいお茶に繋がるのだと改めて感じ入りました。

(宗奈)


令和6年2月3日のお稽古

今日は節分、暦の上では明日から春です。

お床の梅の画賛、風炉先屏風、好文棚、お茶碗、今年のお稽古は梅に囲まれて始まりました。

春の兆しはあれど、まだ風の冷たいこの時期は、釜からの湯気も筒茶碗でいただく熱いお茶とともにごちそうです。

先生お手作りの薯蕷饅頭はふんわり真っ白な皮の中に空豆と小豆の二色の餡、ちょんと頭にのった大徳寺納豆、ご銘をお尋ねすると私たちの感じるままにとおっしゃいます。雪の下から感じる芽吹かな…そんなことを思い巡らす時間もまた楽しく。私はこれぞ下萌えと思ったのですが、さて先生のご本意はいかがだったのでしょう。(宗水)


令和6年2月予定

2月のお稽古予定は
3(土)
10(土)
17(土)
です。

よろしくお願いいたします。


令和6年1月13日初釜

令和6年1月13日初釜が行われました。
お茶室には緋毛氈が引かれ
「春入千林処々鶯」のお掛けもの
結び柳は枝先がお床の中央まで垂らしてあります。
点前座には黄交趾の皆具が据えられ
初春の華やいだ雰囲気に満たされていました。
先ずは新年のご挨拶から始まり
お濃茶へと進みます。
先生お手製のお主菓子は縁高に盛られ見た目も美しくお味は期待以上の
美味しさです。
お濃茶は島台で頂きました。
美しいお点前で丁寧に練られたお濃茶は口に含みますと馥郁として独特の
お服加減に感動です。
続く点心は先生お心尽しのお料理が大徳寺重に彩り良く詰められてあり
美味しいお料理とお酒に和みはじめ
楽しい会話もご馳走となり
ゆっくり楽しませて頂きました。
そして薄茶へと進み
毎年恒例の福引きも行われました。
先生直筆の干支のお扇子を頂戴して
お開きとなりました。
今年も社中の皆様と無事初釜を迎える事が出来た事を大変嬉しく思います。
先生、ご亭主、半東さん、皆様
ありがとうございました。(宗由)


令和5年12月23日のお稽古

今年最後のお稽古日は寒い朝です。
 今年もお稽古の度に形や色彩、香りと趣向を凝らした主菓子をご準備していただき感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は瓢箪形になめらかなこし餡が入ったお手製の主菓子、美味しくいただきました。
 庭の椿が先生自作の花入れに、ひかえめな蕾が愛らしく映えます。
【先今年無事目出度千秋楽】の掛軸を拝見するのは
私にとりましては4年ぶりとなり、やはりこのお軸を観ないと年が越せません。
「一年後もこの場に居られますように日々の生活、お稽古に切磋琢磨してまいります」 と心の内で誓い、
この日でしか味わう事の出来ない先生がお作りになる超がつく程の特製黒胡麻ぜんざいで、皆が笑顔になったところでお開きでございます。
 皆様に良い除夜の音が響きますようお祈り申し上げます 来年も宜しく。 (時)


令和5年12月9日のお稽古

 寒さはひとまずお休み。小春日和の暖かい日です。
 茶室のお床には「青松多寿色」のお軸と紺色の鮮やかな菊の花が生けられています。
 黒糖の風味豊かな先生お手製の主菓子、色々な味の干菓子、丁寧に点てられた薄茶をいただきながら、心が穏やかになっていくのを感じられます。
 先生が初釜のくじ引きで当てられた主茶碗は、松弧会が福岡の土師窯に寄られた際に作られた物だそうです。
 本日は名古屋に引越された社中の方が
久々に参加され、賑やかなお稽古になりました。

(宗佳)