平成24年7月のお稽古

7日(土)

14日(土)

21日(土)

28日(土)


平成24年6月2日のお稽古

今月からは棚は桑小卓です。

杓の飾り方や平建水の扱いなど、一年ぶりの棚のお点前に戸惑いましたが、棚に飾られた、水差しに陽光がさすと、とても涼しげで初夏らしい風情です。

床には藤の花の句の軸、その前には濃いピンク色の京鹿子の 花。お菓子は、私の自作の苺大福。いつも先生の手作りのお菓子で口が肥えている弟子達ですが、気を遣って美味しいと言ってもらいました(笑) 宗祐


平成24年5月26日のお稽古

 本日のお軸は「雲悠々水混々」

お花はリョウブ、矢筈葦、小判草でした。

お菓子は、先月にあった沖縄の全国大会にちなみまして、沖縄尽くしでした。主菓子は沖縄のお茶席で出されましたちんびんを、先生が工夫されたもの。焼き目がランダムに出ていて、岩石みたいだと思いました。生地の黒糖と中のうぐいす餡が相まって、滋味豊かなお味でした。今でも家庭で作られている庶民のお菓子だそうです。私はちんびんにはまってしまい、全国大会の帰りの飛行機で、ちんびんを買い込んで食べておりました。

干菓子は先生が阪神百貨店で開かれていた沖縄の催しで買ってきてくださった、謝花きっぱん店の冬瓜漬。ココナッツをまぶしたものが、沖縄らしさを演出していました。宮廷で食べられていたお菓子だそうです。(宗裕)


平成24年6月のお稽古の予定

2日(土)

9日(土)

16日(土)


平成24年5月19日のお稽古

 床のお軸は「薫風」の句。文字通り風薫る、清々しいお稽古日和でした。

お花は舟形の花入れに黒蝋梅と雪の下。

主菓子は先生手作り紅芋饅頭。中はうぐいす餡で実に美味しかったです。

新しい弟子達は、割り稽古を卒業し、お薄点前を一通り出来るように、今がんばっています。どんどん成長していて、これからが楽しみです。

今日のお干菓子は弟子達のお土産で、北京の蜜麻花、広島の川通り餅、鎌倉の小鳩豆楽、高知のおちょぼ羊羹等盛りだくさんでした。干菓子選びも先生に褒められて嬉しかったです。(宗祐)

 


平成24年5月12日のお稽古

 今日から風炉のお稽古です。

 今月のお道具は置き水差しです。

 今日の床の間は端午の節句。あやめがそこで咲いているみたいですね。最近、巷ではちゃんと節句をお祝いすることって少なくなってきているなぁと思います。

お菓子は4日に堺を尋ねた際に、先生が予約して下さって、昨日送られてきた、青山盛月堂のむら雲。昭和天皇のお好みだったそうです。ぬれ小豆に求肥がマッチしておかわりしたいくらいに美味しかったです。(宗裕)


平成24年5月4日 「利休探訪」ツアー

ゴールデンウィークも後半に入った5月4日に、利休さんのご誕生の地、茶道発祥の堺を「利休探訪」と銘うって尋ねてきました。そんな私達のツアーを助けていただいたのは、堺観光ボランティア協会のガイドさんでした。

ガイドさんによると堺という名前の由来は、摂津国、和泉国、河内国の「境」からきたそうです。陸路でも海路でも要衝の地だったのですね。

堺はこれまで3回も町が全焼したそうです。大阪夏の陣、江戸の大火、第二次世界大戦の空襲の3回です。大阪の夏の陣の後は町の区画も大きく変わったそうです。

私達が巡ったコースは、

①利休屋敷跡  ②武野紹鴎屋敷跡  ③今井屋敷跡  ④南宗寺  ⑤大安寺  ⑥堺市茶室伸庵  ⑦仁徳天皇陵稜    と盛りだくさんでした。

今回一番期待したのは、利休さんの堺での生活に思いを馳せることでした。利休さん、師匠の武野紹鴎、そして南宗寺のお坊さんが徒歩数分圏内の中で濃いご近所付き合いをされていたこと、切磋琢磨をされていたことが想像できて満足できました。

南宗寺の境内

今は井戸を残すのみとなっていますが、かつて海の側に利休さんの大きな屋敷がありました。その西隣に武野紹鴎の大屋敷があって武野紹鴎の屋敷から西を臨むとすぐ近くに南宗寺があったそうです(現在は南へ移動しています)。さらに南蛮貿易の盛んな頃。国際色豊かな町の中は、きっと沢山の刺激があったことでしょう。

深清鮨のお店前

合間に銘菓のお店を数店回りました。利休さんのおられた時には既にあった、本家小嶋のけし餅、かん袋のくるみ餅が印象的でした。お土産は深清鮨のあなごにぎりでした。

最後は大仙公園の仁徳天皇稜。当然なのですが、前に立つと小さな山というか森というか・・・。今は仁徳天皇は存在しないという説が有力で、現在の社会の教科書では「大仙稜」などと表記されることが多いそうです。

堺は美味しいものが沢山ありますし、歴史的にも興味深い町です。今度は古代、中世とテーマを絞って、是非近いうちに訪ねたいです。(宗裕)

(上)利休屋敷跡  (中)南宗寺  (下)ガイドさんの説明を聞いているところ。


平成24年4月28日のお稽古

 ゴールデンウィーク一日目のお稽古でした。

昨日は堺の南宗寺でありました、家元御献茶の添釜濃茶席のお手伝いをさせて頂きました。今日はその話でもちきりでした。一様に感動覚めやらぬ面持ちでした。

本日のお軸は「天地無私」。みんな平等という意味合いです。お花は矢筈葦、鳴子蘭、黒蝋梅でした。蘭の小さな白花が可憐でした。

お菓子は関西風桜餅。名残の桜ですね~。

お干菓子は、青丹よし、桜の落雁、鉄崖、ちんすこう、くんぺん(沖縄のパンのような生地の中にナッツの詰め物が入っている)。

来月から風炉のお稽古です。楽しみです。

5月4日に堺へ「利休探訪」の日帰りツアーへ出かける予定です。またレポートを致します。(宗裕)


平成24年4月17日~18日 表千家同門会 美ら島沖縄大会

 今月の17日~18日に、沖縄で開催されました全国大会に参加して参りました。

大会の間はお天気に恵まれ、同門会員皆様の普段の心がけのよさの賜物と感じ入りました(前後は雨、所によりスコールでした!)。私の一番の心配事は袷の着物で二日間乗り切れるか、という点でしたが、湿気の多い沖縄としては珍しくからっとしたしたお天気が続き、なんとか乗り切ることが出来ました。

全国大会ミステリーツアー!?どこへ行くかは大体は分かっていますが、当日まで具体的にどの順番でどこへ行くのかなど分からないことが一杯。今回のツアーでは思ってもいなかった首里城や万座毛の観光もついていて驚きでした。何しろ900人弱の着物の集団の移動、迫力がありましたよ~。

私達の回ったコースを順番にご紹介します。

4月17日

①8時40分ホテル出発。むら咲むら(読谷村・大河ドラマ「琉球の風」のロケ地)の薄茶席では「ちんびん」という黒糖の生地を巻いただけのシンプルなお菓子を頂きました。お隣の建物ではちんすこう沖縄月というシーワーサーの入ったお餅とブクブクー茶を頂きました。ブクブクー茶は煎り米湯とさんぴん茶を混ぜてあわ立てたもの。泡をソフトクリームを食べるみたいにかぶりついて頂きます。沖縄らしさ満載で、一気にテンションが上がりました。周囲はさとうきび畑!

②ブセナテラス点心席。泊まってみたいホテルの上位に入るところらしく、スパニッシュ調?の建物はすみずみまで清らかでした。

③万国津梁館 薄茶席。ブセナテラスのすぐ横にあり、00年の沖縄サミットの会場だけあって海の側の絶景。会議が開かれた場所で、イタリア、フランス等々、色んな国の陶器をお茶碗に見立てて出されました。

④万座毛観光 まさか行けるなんて!着物でもなんのその。トコトコ歩いて見に行ってきました。

⑤式典 沖縄コンベンションセンター。ここは大きなコンサートの開かれる会場とのこと。沖縄の格調高い踊りと唄を披露してくださいました。19時にホテル着。

18日

①8時出発!首里城観光。お城の中は結構アップダウンがありますが、同じバスの方たちはせっせと登られていました。私の祖母くらいの方も杖をついて頑張られていました。背中を押して差し上げようと思い声をかけたところ、にこっと、「私のペースで行きますから。」と。写真をとっていたら、いつの間にか抜かされていました・・・。

②識名園 薄茶席。琉球王家の別邸。世界遺産です。大きな池を臨んでお茶席が設けられていました。お家元を同じお席に入ることが出来て光栄でした。

③ハーバービュークラウンプラザ点心席

④沖縄護国神社 お家元席でお濃茶を頂きました。3人ずつ供されましたので、熱々を頂きとても美味しかったと皆さん仰っていました。琉球王より宗旦へ賜った香合が里帰りし、お披露目されていました。

⑤波の上宮 薄茶席 那覇唯一のビーチ、波の上ビーチのそばにあります。海側から見ると断崖絶壁の上に立っていますが、残念ながら中から海を見ることが出来ません。今は海側に複数の道路が走っていますが、昔はなんとも素晴らしい景色だったのでしょう。14時半に終了。

以上です。ここ数年沖縄にはまって通っている私にとって、今回の大会はより深く沖縄を知るきっかけになったと思います。琉球王朝の歴史や当時の交易などにとても興味が湧きました。少し勉強をしてみようと思っています。

写真は上から首里城の守礼の門、真ん中が万国津梁館から海を臨んで。手前の葉は月桃です。大会中いろんな設えの中に使われていました。下が識名園を移動中のご一行。背中がウキウキしているようです。


平成24年4月21日のお稽古

 今月のお稽古は旅箪笥です。毎年会えるのを楽しみにしています。

本日のお軸は「日月無偏照」。先生がお家元の初釜でのくじ引きで当てられた縁起物です。

お花は先生のお宅で咲いたタイツリ草。今年は例年よりも沢山鯛が釣れたようです!

主菓子は恒例となっています新潟の草餅。先生がこの時期に取り寄せて下さいます。蓬がたんと入っていて体が喜ぶお味です。

お干菓子は、4月17日~18日に開かれた、「表千家同門会全国大会 美ら島沖縄大会」の参加者からのお土産が並びました(レポートは後日にアップします)。カラフルな色合いは、今NHKで放映されている「テンペスト」でみる琉球王朝を彷彿とさせます。

干菓子盆には先生が見つけられた黒糖とナッツの羊羹。おせんべいは「花や果」。薄い煎餅なのですがゴーヤ、ウコン、ベニイモなどの沖縄の食材の味がしっかりとしているのが特徴です。ピンク色のお菓子は沖縄では結納に使う松風(まつかじ)という結びの形をしたお菓子。あまりにも大きかったので割って盛り付けました。そして沖縄の定番新垣のちんすこう。松風とちんすこうは実際に全国大会でお干菓子として出されたものです。もちろん松風はミニサイズでした。

茶団子は、以前にお稽古に来られていて遠方に引っ越された方が遊びにいらしてお土産にお持ちくださいました。嬉しい再会でした。(宗裕)