ゴールデンウィークも後半に入った5月4日に、利休さんのご誕生の地、茶道発祥の堺を「利休探訪」と銘うって尋ねてきました。そんな私達のツアーを助けていただいたのは、堺観光ボランティア協会のガイドさんでした。
ガイドさんによると堺という名前の由来は、摂津国、和泉国、河内国の「境」からきたそうです。陸路でも海路でも要衝の地だったのですね。
堺はこれまで3回も町が全焼したそうです。大阪夏の陣、江戸の大火、第二次世界大戦の空襲の3回です。大阪の夏の陣の後は町の区画も大きく変わったそうです。
私達が巡ったコースは、
①利休屋敷跡 ②武野紹鴎屋敷跡 ③今井屋敷跡 ④南宗寺 ⑤大安寺 ⑥堺市茶室伸庵 ⑦仁徳天皇陵稜 と盛りだくさんでした。
今回一番期待したのは、利休さんの堺での生活に思いを馳せることでした。利休さん、師匠の武野紹鴎、そして南宗寺のお坊さんが徒歩数分圏内の中で濃いご近所付き合いをされていたこと、切磋琢磨をされていたことが想像できて満足できました。
南宗寺の境内
今は井戸を残すのみとなっていますが、かつて海の側に利休さんの大きな屋敷がありました。その西隣に武野紹鴎の大屋敷があって武野紹鴎の屋敷から西を臨むとすぐ近くに南宗寺があったそうです(現在は南へ移動しています)。さらに南蛮貿易の盛んな頃。国際色豊かな町の中は、きっと沢山の刺激があったことでしょう。
深清鮨のお店前
合間に銘菓のお店を数店回りました。利休さんのおられた時には既にあった、本家小嶋のけし餅、かん袋のくるみ餅が印象的でした。お土産は深清鮨のあなごにぎりでした。
最後は大仙公園の仁徳天皇稜。当然なのですが、前に立つと小さな山というか森というか・・・。今は仁徳天皇は存在しないという説が有力で、現在の社会の教科書では「大仙稜」などと表記されることが多いそうです。
堺は美味しいものが沢山ありますし、歴史的にも興味深い町です。今度は古代、中世とテーマを絞って、是非近いうちに訪ねたいです。(宗裕)
(上)利休屋敷跡 (中)南宗寺 (下)ガイドさんの説明を聞いているところ。
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