平成24年11月17日のお稽古

本日のお軸は「秋月照湖上」と書かれています。

お花はクルクマ、菊、矢筈蘆のススキでした。前回は赤い穂だったススキは黄金色になり集大成を見せていました。今年のブログを繰ってみますと矢筈蘆は4月末に清々しい青い葉で登場してから、ずっと名脇役を果たしてきました。先生によると刈り込むと来春にはまた葉を出すのだそうです。主菓子は黒豆餡のお饅頭。カラフルできれい。やさしいお味でした。お干菓子は末富の麩焼き煎餅、奈良の干し柿、和三盆でした。

今日は先日の先生の古稀祝賀会の話で盛り上がりました。和やかに楽しい会だったと皆さん一様に振り返られていました。(宗裕)


平成24年11月11日 先生の喜寿祝賀会

私達の師匠である山中宗泉先生の喜寿祝賀会を、いつもの甲子園のお稽古場を離れ、奈良にて開かれました。茶道の宗泉会、書道の艸風会合同で催しました。

先生が茶道を通して親しくされている方々、現役、OGが一同に集まってお祝いを致しました。

写真は高台にある会場から斑鳩の里を臨んだ景色です。小さくて見えませんが写真の真ん中あたりに法隆寺があります。また大和三山も見渡すことが出来る立地です。当日はあいにくの雨となりましたが、古の奈良に思いを馳せるには十分な景色でした。

会の中で出席された方々お一人づつ全員から先生へ心のこもったお祝いのスピーチを差し上げました。

その中で皆さんが一様におっしゃっていたのは、

「あきらめずに物事に取り組むことを教えていただいた。」

「毎日の生活の中、仕事の中で先生の教えを思い出して頑張っている。」

「結婚、出産など人生の節目にどのように向き合うかを教えてくださった。」

といった内容でした。茶道や書道を通して、先生のお言葉、姿勢から学んだことが私達の体に染み込んでいるのですね。

先生が下さったお返しのスピーチの中で、「皆さんと共にあることが喜びである」という内容のお言葉が印象的でした。有り難く思いました。

先生、社中の皆さんと過ごす時間は何物にも変えがたい大切な時間です。いただいたご縁を大切にして、これからも一つづつを大切にしてききたいと、心を新たに致しました。(宗裕)


平成24年12月 平成25年1月のお稽古

【平成24年12月の予定】

1日(土)

8日(土)

22日(土) 年末恒例のごまぜんざいの日です。お昼までにご参集ください。

 

【平成25年1月の予定】

通常のお稽古はお休みです。

初釜は1月20日(日)11時席入りの予定です。ご出席の方は先生までお知らせください。


平成24年11月10日のお稽古

炉開きのあと始めてのお稽古です。

今月のお稽古は炉開きの茶事に引き続き高麗卓です。

本日は翌日に先生の喜寿の祝賀会を控えていたので、お点前が当っている方たちはまだ慣れない炉の点前の手順の確認に余念がありませんでした。

お軸は「秋声満樹間」。そのとおり秋があちこちに満ちていますね。

お花はクルクマ、ホトトギス、紅葉でした。

お菓子は紅葉の焼印のお餅。もっちりしたお餅に焼いた香ばしさが加わっていてとても美味しかったです。

お干菓子は麩焼きせんべい、先生お手製の雲平と鶴屋吉信の秋のお干菓子との盛り合わせです。紅葉、松茸、黒枝豆、菊が見つけられますか?(宗裕)


平成24年11月4日 炉開きの茶事

 

秋晴れの中、炉開きを迎えました。

今年の炉開きは、席入り→炭点前→主菓子→中立ち→濃茶→懐石→薄茶と流れました。

まず拝見したのは床の間。お軸は「峯高く紅葉深し」。六甲山や町の中の木々が赤、黄色に色づいて参りました。

お棚は高麗卓でした。香合はすすきが描かれています。この香合はふっくらとしていて何かの卵みたいな力強さを感じます。水差しは辰年にちなんでタツノオトシゴが描かれています。

お楽しみの主菓子は黒豆餡の入ったきんとん。先生のお手製です。やさしいお味に体がとろけそうでした。

中立ちのあと席入りをしたら、床の間には写真のように大きな瓢箪にお花と木々が生けられていました。秋の柔らかな日差しとあいまって、とても華やかでした。

美味しいお濃茶の後に懐石をいただきました。最後に薄茶を頂いてお茶室を後にしました。

お茶事を終えて、来週からの炉のお稽古がとても楽しみになりました。秋から冬へ季節は進みます。お茶を通して味わいながら過ごせる幸せを改めて感じました。(宗裕)

 

 


平成24年10月20日のお稽古

今日は秋晴れのとってもさわやかな一日でした。

今週も長板のお点前です。

お軸は「萬里無雲孤月圓」。今夜は文字通りの空となりそうです。

お菓子は渋皮煮の栗を丸ごと一個、道明寺粉でくるんであります。前夜に先生が手作りされた出来立ての絶品。それはそれはおいしかったです。

お花は秋らしく秋明菊と紅白水引、ホトトギスです。

さて、今日で風炉のお点前は終わり。来月から炉になります。着物を着るのに良い気候です。着付けの練習と虫干しを兼ねて着物でおけいこしませんか?(宗祐)


平成24年10月14日 大徳寺曝涼

秋晴れの大徳寺。年に一度、10月の第二日曜日に「曝涼(ばくりょう)」という行事があると前日に知り、先生と教室のお仲間と早起きをして行って参りました。

国宝や重要文化財を「むしぼし」する日なのだそうです。

なんとこの日は毎年ちゃんと晴れるそうです。今年も朝からからっと晴れ上がりました(残念ながら今年はお昼から小雨が振り出してしまいました)。

一番の目玉は国宝の「観音・猿鶴図 牧谿筆」だそうです。その絵を飽かず眺めている方がいらっしゃいました。その方は学生時代から何十年も毎年通ってその絵を見てきたそうです。素敵だと思いました。

利休さんが大徳寺に寄進された「芙蓉図 伝牧谿筆 附利休添文」もむしぼしされていました。利休さんが確かにこの地で生きていらっしゃったことが感じられて、本当に来て良かったと心から思いました。

境内にある大慈院で大学の茶道部の懸釜がありました。同じお席には他の大学の方たちも沢山来られていて、若々しくとても楽しいお席でした。

帰りは先生の案内で錦市場をぶらぶら散歩しました。美味しいものをたくさん教えていただきました。

来年も曝涼に参ることができますように、と念じています。(宗裕)


平成24年10月13日のお稽古

本日は来月の炉開きにむけての灰作りを行いました。さわやかな秋晴れの中、先生がお茶に浸けて熟成されていた灰を漉し器でこします。ちょっとでも湿気があるとなかなか落ちないのですが、今年はスムーズにさらさらと落ちました。炉開きが待ち遠しいです。

さて今日の床は日差しが和らぎ、お軸もお花も色合いがさわやかです。

お軸は「白雲に心を乗せていく落秋の海原思ひわたらむ 上田秋年」。絵の中に幸せを呼びそうな鳥が見えますでしょうか。

お花はクルクマ、藤袴、菊、萩、矢筈蘆、ススキでした。ススキは先週はまだ青かった穂が赤く開いていました。

お菓子は先生が作られた紅芋餅。上には大徳寺納豆が乗っていて、菓子器を開けると独特のよい香りがして食欲を誘います。

ぬれ灰を漉しているところです

お干菓子は蓮の実甘納豆と先生が阪神百貨店のイタリア展で見つけてこられたヌガーでした。いわゆる甘いねっとりとしたアメリカ的なヌガーではなく、イタリアらしくナッツの入っていて、ビスコッティを思わせる軽い食感のヌガーでした。(宗裕)


平成24年10月6日のお稽古

 10月に入りました。神無月になると神様は出雲の国へ行かれてお留守と聞いていますが、当教室では、新しくお稽古に来られた方、遠方から見学に来られた方がいらっしゃって、とても賑やかでした。

今月は長板のお稽古です。

 

本日のお軸は「秋晴」。新しい方々をお迎えするのにあたって、先生が晴れやかな気持ちになっていただけるようにと選ばれたそうです。「山静かにして 松声遠く 秋清くして 泉気香(かん)ばし」と添えられていました。

お花は彼岸花、矢筈蘆、ススキでした。

お菓子は、先生手作りの栗あんに粒あんをくるんだお饅頭でした。皆さん食べた瞬間から「美味しい」と満面の笑みになっていました。栗とあんこって永遠の黄金コンビなのでしょうね。(宗裕)


平成24年11月のお稽古の予定

11月の予定

10日(土)

17日(土)

24日(土)

なお、炉開きの茶事は、4日(日)11時席入りです。御出席の方は早めに先生まで御連絡ください。