平成25年7月27日のお稽古

7月最後のお稽古日。蝉時雨が夏を感じさせます。
本日のお床は、大徳寺和尚様筆の掛軸『心静茶味香』、槿は先生宅のお庭より。
主菓子は、ペパーミントの寒天の爽やかさの中に道明寺粉のモチ感が。食感を楽しみながら頂きました。
慌ただしく過ぎていく毎日ですが、お稽古の時間は心穏やかにお茶を味わう時にしていきたいと思いました。(み)130727お菓子

 

 


平成25年7月6日のお稽古

130706床7月に入りました。甲子園の夏がやってまいりました。毎年書いていますが、お稽古の度に、やっぱり甲子園の日差しは強いと感じられます。そのような中、お茶室は涼やかに設えてありました。

今月のお稽古は平水指の点前です。

お軸は「風光日々新」。

お花は桔梗と矢筈蘆でした。

主菓子は先生お作の葛まんじゅう。中には粉なし(こしあんと薯蕷の生地)の餡が入っていました。葛はペパー130706お菓子ミント色(和名は若竹色?白緑色?)でお口の中に入れるとひんやり気持ちよかったです。

お干菓子はくるみの甘煮と和三盆。

ポートピアホテルの「ポハポロン」というアーモンドプードルのクッキーのお土産もありました。先生がよく出してくださる新潟銘菓「越の雪」と、見た目と口の中で崩れるところが共通点だと思いながら美味しく頂きました。芦屋Feuのクッキーに似ている!という声もありました。私はなぜかお口の中で崩れるお菓子にとても惹かれます。

先生は書道の関係で、今年二度目のカナダへ行かれます。次回はお土産話を期待して参りましょう。(宗裕)


平成25年6月29日のお稽古

お道具

まもなく迎える初夏を思わせるお茶室のしつらえでした。
床の間お床の扇には百人一首の和歌三首。掛軸の蝶と花が愛らしく、爽や かな気持ちになりました。
平水差の木蓋には「静」の字が、その上を袱紗で作った金魚が戯れています。蓋を開けると底に涼やかな水色の模様が現れます。これ ら先生作のお道具を拝見するのが季節ごとに楽しみです。
お菓子お菓子は、福岡銘菓の鶏卵素麺、さぬき和三宝「初夏のころ」、亀屋良永「御池煎餅」。
お稽古の後、 先日の研究会のおさらいの時間を頂きました。先生のご指導を皆熱心に聞き入り、今日も充実したお稽古となりました。(み)

平成25年6月22日のお稽古

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梅雨の合間の曇り空の中でのお稽古でした。

お軸は「松雨洗煙埃」。梅雨の季節は心のもやもやとしたものや積もった何かを洗い流してくれる季節なのかもしれませんね。

お花は桔梗、三角草でした。

お菓子は水無月でした。抹茶がたっぷりと入っていて、お店であるものよりしっかりとした厚みがあり、食べ応え満点。

250622菓子水無月をこの季節にいただく意味を調べてみました。

6月30日の「夏越祓」という、一年の折り返しの時に、残り半年の無病息災を祈る行事に因んだお菓子なのだそうです。水無月の三角の形は氷室の氷を表わし、暑気払いの意味があるそうです。上に載せた小豆は厄払いの意味があるそうです。

今年も半年が過ぎようとしているのですね。この半年でお稽古を始められた方が増えて、お稽古場はとても熱いです。残り半年、このままお稽古をがんばってまいりましょう。(宗裕)

 


平成25年6月15日のお稽古

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入梅以降、お天気が続いていましたが、久しぶりの雨天でした。

お軸は「雲悠々水混々」。

お花はナデシコ、矢筈ススキ、鳴子ランでした。

主菓子は黒糖葛まんじゅう。先生は沖縄のまじりっけなしの黒糖にこだわって作られています。金箔で飾られた漆黒の葛まんじゅうは愛らしくて食べるのが勿体無いくらいでした。

お干菓子IMG_0845は聖護院生八ツ橋抹茶味と、さぬきの和三盆ばいこう堂のほのぼのでした。

お稽古の後、駅までの帰り道、雨で頭からつま先まで濡れてしまったのですが、不思議と楽しい気持ちになりました。濡れても冷えないこの季節の雨だからでしょうね。(宗裕)


研究会の案内

下記日程と内容で研究会が開かれます。御参加の方は先生まで御連絡ください。

①6月23日(日) 11時~

内容  唐物点・茶筅飾り・台飾り・茶入れ飾り

②7月28日(日) 11時~

内容  唐物点・長緒

以上


平成25年6月8日のお稽古

IMG_0835 水無月となりました。入梅しましたのに、よいお天気が続いています。お茶室は瑞々しく設えられていました。

お軸は「魚戯蓮葉間」。

お花は珍至梅(チンシバイ)と縞葦(シマアシ)でした。

IMG_0837今月のお稽古は水指運び点前です。水指は金箔でお化粧直しをされていえました。先生がご自身でなさったそうです。

お菓子は宗泉会の夏の風物詩、葛焼きでした。蒸した葛にみじん粉をまぶして焼きますが、結構高温で焼かないといけないのだそうです。焼いた香ばしさがごちそうです。

IMG_0838 お干菓子は聖護院の生八橋と亀屋重久の嵯峨のつゆでした。二つとも京都の洗練されたお菓子です。(宗裕)


平成25年6月1日 研究会

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6月に入ったばかりの今日、梅雨の晴れ間の中、いつものお稽古場から場所を移しまして、小間をお借りして研究会を行いました。

小間もにじり口をくぐるのも初めて、という方が多くて、貴重な経験となりました。

お軸は「雲収山岳青」。

お花はナデシコ ホタルブクロ、京かのこでした。

主菓子は山帰来餅。麩の中にこしあんが入っていました。お餅のみどり色はよもぎかと思ったらあおさでした。山帰来はつる草で、薬効があり漢方薬にも使われるそうです。季節の変わり目で体調を崩しそうなこのごろです。目にも体にも優しいお菓子でした。

運び水指130601菓子のお点前でした。勝手が違うと、水指やお茶碗の置く場所など自信が持てませんでした。いつものお稽古がどこでも臨機応変に出来ること、これが板に つくということなのでしょうね。まだまだです・・・。

今月は毎週お稽古があります。しっかりお稽古に励んで参りましょう。(宗裕)


平成25年5月25日のお稽古

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今日はお免状の伝授式でした。

先生が直々にお点前をされた後、床に飾られていたお免状を一人一人に「おめでとう」と言いながら手渡されました。

弟子達は神妙な面持ちでそれを受け取り、今後一層のおけいこに精進することを誓っていました。

軸は「一期一会」。

お花は雪の下、いせなでしこ、りょうぶでした。

そして、本日の主菓子はもう絶品中の絶品!先生は山ほどのそら豆を買い込んでこられ、untitledそれをさやから出して茹で、また薄皮をとり除いて、そら豆あんを作り、それを求肥で包んで、上に柚子の粉を散らすという、何とも手間のかかるお菓子です。そのそら豆餡の美味しいこと!お菓子目当てにお稽古に来る弟子も少なくないのです(笑)

お干菓子は吉野葛、飛騨銘菓胡麻きな粉棒でした。

宗祐


平成25年5月18日のお稽古

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本日は藤の花の句のお軸でした。お花はホタルブクロと一人静。ホタルブクロは子供が蛍を入れて楽しんだことが由来だそうです。一人静は可憐な姿を静御前になぞらえて名づけられたそうです。楚々としたお花たちに心が洗われるようでした。

130518菓子主菓子は先生お手製の菖蒲のお花。ゴマのプチプチとした食感と香りがごちそうでした。

カラフルな干菓子はフルーツや野菜のグミとお煎餅でした。

新しい方が増えて、基本の動作を先生が教えられているのを見聞きしていると、いつの間にか慣れに流れていた自身に気づかされます。新しい方々に感謝。(宗裕)