令和6年3月の予定
2月 2024
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穏やかな週末の1日、釜から立ちのぼる湯気と茶室に差しこむ柔らかな淡陽にかすかな早春の兆しを感じます。
お床には ’こども心に香りを残す 花は越後の雪椿’ (小林幸子さんとピンときた方、流石です)の書が掛かり、この歌詞を選ばれるセンス、青墨、濃墨で書き分けられたバランス加減、どこか新鮮なデザイン、いつもながら先生に脱帽です。
お稽古日が近づくと、今週のお菓子は何かしら、と密かに楽しみにしている人は私だけではない筈。という事で、ワクワクしながら食籠を開けると、目にも鮮やかな酒粕餡の主菓子が鎮座していました。一口いただくとザボンの風味もふわりと香り、思わず口元がほころびます。
お干菓子は梅に鶯。夜空を彷彿とさせる菓子器は、鳥取の上神焼(かずわやき)。春宵にさえずる光景が目に浮かぶ様です。
今日も細かな所作のご指導をいただき、こういった積み重ねが美味しいお茶に繋がるのだと改めて感じ入りました。
(宗奈)
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今日は節分、暦の上では明日から春です。
お床の梅の画賛、風炉先屏風、好文棚、お茶碗、今年のお稽古は梅に囲まれて始まりました。
春の兆しはあれど、まだ風の冷たいこの時期は、釜からの湯気も筒茶碗でいただく熱いお茶とともにごちそうです。
先生お手作りの薯蕷饅頭はふんわり真っ白な皮の中に空豆と小豆の二色の餡、ちょんと頭にのった大徳寺納豆、ご銘をお尋ねすると私たちの感じるままにとおっしゃいます。雪の下から感じる芽吹かな…そんなことを思い巡らす時間もまた楽しく。私はこれぞ下萌えと思ったのですが、さて先生のご本意はいかがだったのでしょう。(宗水)
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令和6年1月13日初釜が行われました。
お茶室には緋毛氈が引かれ
「春入千林処々鶯」のお掛けもの
結び柳は枝先がお床の中央まで垂らしてあります。
点前座には黄交趾の皆具が据えられ
初春の華やいだ雰囲気に満たされていました。
先ずは新年のご挨拶から始まり
お濃茶へと進みます。
先生お手製のお主菓子は縁高に盛られ見た目も美しくお味は期待以上の
美味しさです。
お濃茶は島台で頂きました。
美しいお点前で丁寧に練られたお濃茶は口に含みますと馥郁として独特の
お服加減に感動です。
続く点心は先生お心尽しのお料理が大徳寺重に彩り良く詰められてあり
美味しいお料理とお酒に和みはじめ
楽しい会話もご馳走となり
ゆっくり楽しませて頂きました。
そして薄茶へと進み
毎年恒例の福引きも行われました。
先生直筆の干支のお扇子を頂戴して
お開きとなりました。
今年も社中の皆様と無事初釜を迎える事が出来た事を大変嬉しく思います。
先生、ご亭主、半東さん、皆様
ありがとうございました。(宗由)
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今年最後のお稽古日は寒い朝です。
今年もお稽古の度に形や色彩、香りと趣向を凝らした主菓子をご準備していただき感謝の気持ちでいっぱいです。
本日は瓢箪形になめらかなこし餡が入ったお手製の主菓子、美味しくいただきました。
庭の椿が先生自作の花入れに、ひかえめな蕾が愛らしく映えます。
【先今年無事目出度千秋楽】の掛軸を拝見するのは
私にとりましては4年ぶりとなり、やはりこのお軸を観ないと年が越せません。
「一年後もこの場に居られますように日々の生活、お稽古に切磋琢磨してまいります」 と心の内で誓い、
この日でしか味わう事の出来ない先生がお作りになる超がつく程の特製黒胡麻ぜんざいで、皆が笑顔になったところでお開きでございます。
皆様に良い除夜の音が響きますようお祈り申し上げます 来年も宜しく。 (時)
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寒さはひとまずお休み。小春日和の暖かい日です。
茶室のお床には「青松多寿色」のお軸と紺色の鮮やかな菊の花が生けられています。
黒糖の風味豊かな先生お手製の主菓子、色々な味の干菓子、丁寧に点てられた薄茶をいただきながら、心が穏やかになっていくのを感じられます。
先生が初釜のくじ引きで当てられた主茶碗は、松弧会が福岡の土師窯に寄られた際に作られた物だそうです。
本日は名古屋に引越された社中の方が
久々に参加され、賑やかなお稽古になりました。
(宗佳)
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はやくも12月、今年も残りひと月を切りました。
本日のお掛物は、良寛さんの歌に落葉を添えて。
信楽焼の花瓶には庭の草花。
先生お手製の主菓子は大徳寺納豆入り紅芋餡の道明寺饅頭。
桶側水指が置かれた長板の諸飾りでお稽古です。
お点前は同じであっても各人違う、その相違を先生に指摘され、
目からウロコが落ちる思いです。
性格がお点前に現れるとは!
しかし永きに渡り私は私をやってきたので今更捨てる事もできません。
ならば所作だけでも美しくなるよう、社中の皆様方のお点前を、
より一層ガン見して学ばせてもらおうと決心しました。
いつまでも学ぶ事は無数にあり、気づきもまた無限に存在するのだと、
改めて感じ入る今日のお稽古でした。 (宗仁)
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気持ち新たに迎えた炉の季節、本日が11月最後のお稽古となりました。
お床には「冬嶺秀弧松」(とうれいしゅうこのまつ)が掛けられ、
お庭の嵯峨菊が活けられています。
春慶塗の炉縁や曲げ建水、高麗卓に薩摩焼の水指、織部焼の蓋置、
紅葉や蔦のお茶碗が季節感を高めてくれます。
棚天板にはそれぞれ飾り方を変える工夫をして楽しみました。
先生お手製の主菓子は、大徳寺納豆の塩味と香り豊かな紅芋饅頭、
とても柔らかで口当たり良く、松風の音と共に、より美味しいお茶一服となりました。(宗英)
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前日からの時雨はあがったものの、より一層 晩秋の気配を感じる日となりました。
本日のお床は継ぎ色紙に書かれた万葉の古歌散らしのお軸がかかり、花はホトトギスと椿が生けられています。
主菓子は銀杏もち。紅芋餡に柚子の香りが優しく口の中に広がります。おもたせの菓子と共にいただきました。
外は来たる季節の佇まいですが、身も心も温まるお稽古となりました。(宗奈)
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