平成26年8月の予定
6月 2014
Closed
5月29日から30日にかけて、表千家同門会 信州大会に参加してきました。先生と先輩と私の3名での参加でした。
初夏の信州のお天気は気まぐれで、瀬戸内の穏やかな気候に慣れている私のようなものは、朝晴れていたら大丈夫、と思いがちですが、雷様の声や雲行きをずっと気にしながら過ごしておりました。利休さんが「晴れていても雨の用意を」とおっしゃっている意味が多いに腑に落ちた旅でもありました。
【一日目 29日(木)】富士見・蓼科の茶席
8:10松本市のホテル発⇒ビーナスラインを走り、蓼科の蓼科グランドホテル滝の湯 薄茶席⇒リゾートホテル蓼科 点心席⇒富士見高原の白林荘 濃茶席⇒キッセイ文化ホールで大会式典 ⇒19時前ホテル着
ビーナスラインは標高2000mの山々を巡っていきます。美ヶ原高原や車山高原など途中木が生えない地点も通っていきました。旧中山道がそのような高地を通っていたとは知りませんでした。皇女和宮もこの道を通って江戸へ嫁入りしたそうです。バスの中から雹が降っているのを見て、山の変わりやすいお天気を実感しておりました。
白林荘は富士見高原にあり、五.一五事件で亡くなった犬養首相の別荘だったところです。政界を引退されて隠遁されていたところ、乞われて政界に復帰され、その年に事件に巻き込まれて亡くなられたそうです。森の中の暮らしはとても気に入られていたそうで、庭仕事に勤しまれていたとか。さて、私たちが白林荘に到着時は曇りで雨が降りそうにもなかったのですが、待ち合いで土砂降りに見舞われ、お茶室まで濡れながらの移動になりました。お茶を頂いた帰りは晴れていました。変わりやすいお天気も犬養首相は愛されていたのでは、と思っておりました。
【2日目 5月30日(金)】松本の茶席
9:10ホテル発⇒松本館 薄茶席⇒安曇の大王わさび園(観光)⇒長野県護国神社 濃茶席(家元席)⇒ホテルブエナビスタ(点心席)⇒松本城 薄茶席(立礼席)15時過ぎ終了
松本館は明治創業の割烹です。お茶席は国の登録有料文化財に指定されている広間でした。天井や障子腰一面に百鳥画が施されています。花鳥風月、和洋中が見事に調和して有り、圧巻でした。建物外観は質素な鉄筋コンクリート造りのビルのようで、建物内との落差が大きかったのも印象的でした。
大王わさび農場はサプライズの観光でした。アルプスからの水が清らかで写真のような色彩です。ルノワールかモネの絵みたいだと思われませんか。
家元席のありました護国神社はゆったりとした敷地に建てられていました。神戸にある護国神社はこじんまりとしています。鳥居の前に立つとのびやかな気持ちになりました。
最後は松本城の立礼席でした。楽しかった2日間もこれでおしまい、と名残を惜しみながら松本城を眺めておりました。松本城はどの方向からみても隙なく美しかったです。一日目が終わってから夜に松本城を写したのが下の写真です。お堀に映っているところを撮りました。
信州大会は、ずっと山と水とともにありました。水が清らかで、どちらでお茶を頂いても本当に美味しかったです。お茶席ではどこのお水を使われているかをおっしゃっていたのも印象的でした。日本の原風景のような山と川と低い建物を見ていると心が落ち着きました。
山中のお茶席も多く、ご準備の労はいかばかりかと想像もつきませんでした。長野の皆様へ心より感謝申し上げます。(宗裕)
お軸は「魚戯蓮葉間」。お花は京かのこ。籠がすゞやかです。
今月のお稽古は丸卓です。先生が作られた水差しと蓋置きには黄色の蝶々が、棗には忍草と鈴虫が金蒔絵が施されてあります。写真は先生のお庭の石の上に生えている忍草を取ってきて下さいました。お茶碗は平茶碗に「山是山 水是水」と書かれてあります。つるんとした肌を持つお茶碗ですので、お茶を点てる時にお茶が飛び出しそうで、手が滑りそうですので、集中が必要です。
主菓子は葛焼きでした。お干菓子は表千家同門会信州大会のお土産の善光寺の赤えんどうの落雁と「さるなし」という木の実でした。さるなしとは、猿が我を忘れて食べるところから名付けられたそうです。猿がさるなしを洞穴にためて出来るのがさる酒なんだそうです。キィウィが小さくなったようで味も似ています。
お茶室はすっかりと初夏の趣きです。爽やかな空気を一杯に吸い込んでリフレッシュいたしました。(宗裕)
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本日も爽やかな天気です。
お庭にはもう紫陽花が咲いており季節の移ろいを感じます。
本日の御軸は紫野の実山和尚様の「水聲清」、季節の令法(りょうぶ)や雪ノ下などお庭のお花と爽やかな演出に心癒されます。
お菓子は先生お手製で、黒糖の香りがたまらない葛の美味しいお饅頭。器の中で煌めいております。青丹によしなど、和三盆の御干菓子ともにいただきました。
本日も和やか雰囲気で楽しく、心が満たされたお稽古でした。有難うございました。(芳)
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葵祭が終わり、夏へとぐんと歩みを進めたようです。日差しが強くなり日傘が手放せなくなってきました。
今日のお軸は「帰一」。先生が県の同門会から功労者の表彰を受けられました。また、今年の春にお免状新しく受けた方が何人かいらっしゃいます。
お花はタイツリソウでした。
お菓子は白あんが包まれた紅芋のお餅。上にはゆずの粉が彩りを添えています。沖縄好きの私は紅芋にテンションが上がります。
お干菓子は柚子が入った氷、小鳩豆楽、池田炭というピーナッツ入りのお煎餅でした。振り出しには金平糖が入っていました。
今月のお稽古をしています、水差運び点前の大事なポイントは中置き仕舞です。ついつい水差しの前に仕舞いそうになりますが、中置きを忘れずに!しっかりとマスター致しましょう。(宗裕)
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晴天のお稽古日和。床の間には「薫風」のお軸がかけられていました。薫風の文字が風になびいているようです。「五月雨の 晴れ間にいで 眺むれば 青田すずしく 風わたるなり」と書かれてありました。
お花はホタルブクロと縞葦でした。先生のお庭で咲いたホタルブクロは元気一杯です。
今月のお稽古は水差運び点前です。風炉になり、お茶室が一気に夏に向かっていく空気になりました。先生お手製の菱形の水差は白いもち肌と青い呉須のコントラストが爽やかです。棗は加賀金箔です。先生が惚れ込んで手に入れられたそうです。
昨日は下鴨神社の献茶式に参り、三木町宗匠のお点前を拝見させていただきました。身に付いた動きの美しさに感動しました。。
反しまして、私のお点前は身に付かず、いつも迷っております。美しい所作の数々を思い出しながらお稽古をやってはみたものの・・・道は遠いと思い知らされます。
お菓子は菖蒲をかたどったこなしの生地にあんと大徳寺納豆がたっぷりと包まれていました。お干菓子は金谷正廣の真盛豆と大関のしょうゆ煎餅でした。真盛豆は室町時代に作られたお菓子だそうです。黒豆に大豆の粉がくるまれその上に青海苔がかけられていてお茶にとてもよく合います。お干菓子盆は秋田大会の引き出物です。
本日は会員の一人が海外へ赴任するために旅立たれました。さわやかな風の中、気持ちよく機中の人になったのではないでしょうか。(宗裕)
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葵の青が美しい季節。糺の森の清らかな空気の中、献茶式が行われました。
左の写真は楼門から本殿側を写しています。奥に見える建物が献茶式が執り行われました舞殿です。
この度のご奉仕は三木町宗匠でした。
献茶式は神職や巫女や雅楽師とともに表千家の方々が本殿の前にある中門に入場されるところから始まりました。その後一同がお祓いを受け、神様へ神泉を捧げられ、祝詞が奏上されました。
そして三木町宗匠が濃茶と薄茶を献茶されました。
献茶のあとは宮司と宗匠が玉串を捧げられ、一同で二礼二拍手一礼でお参りし、式は終了しました。
献茶式のあとは家元席で葵の葉を象った押し物と薄茶をいただきました。副席は松孤会によるご奉仕でした。小麦の生地に餡が包まれたお饅頭と薄茶をいただきました。どちらのお席もお茶が大変美味しく感激致しました。そば席は河道屋さんのおそばでした。そば湯も頂けて満足いたしました。
右の写真は本殿側から表参道を写しました。神気が森の上の方へ立ち登り光っているように感じられました。
心も体も清められた一日でした。(宗裕)
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ゴールデンウィークも後半初日です。町中はつつじの植え込みが華やかに咲きほこっています。本日は憲法記念日で祭日でしたが、地元に残っている会員も多いことから、4月分の振替の稽古日となりました。
本来ならば本日から風炉に変わるはずでしたが、皆様のリクエストに応えて下さり、先生が旅簞笥を残して下さっていました。
よってお茶室ではまだ桜の季節ということで、名残の桜をたっぷりと楽しみました。
お軸は藤の花の句。お花は一人静と葦でした。
主菓子は先生が関東風の桜餅を用意して下さり、生地には桜の花が焼き印されていました。
お干菓子は鎌倉豊島屋の小鳩豆楽と亀屋吉永の無門でした。(宗裕)
(本日の写真はアップできませんでした。申し訳ありません。)
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