平成28年9月10日のお稽古
9月 2016
Closed
8月に行われる予定のお茶事でしたが、都合により9月4日に朝茶形式で行われました。
8時席入り
清々しく清められた露地を通りお茶室へと向かいます。
お茶室に掛かる簾が涼しげです。
床と点前座を拝見し釣瓶水指に冷たいお水を連想し涼しさを感じながら席につきました。
お茶事は懐石⇨主菓子⇨中立⇨濃茶 続きお薄
懐石は先生のおもてなしの心が伝わるお手間入りのお料理の数々です。
感嘆の声があがりながら進んでいきます。
懐石の後には主菓子 御名は『涼やか』 桃色の餡が美しく透明感とひんやりとした食感が涼やかです。
満たされた気持ちの中、中立となり席を後にします。
換鐘の合図で再び席入りし改められたお床のお花を拝見しお濃茶を頂きます。
お茶室の雰囲気も変わりお濃茶のお点前がはじまると緊張感が漂い丁寧に点てられたお茶はとても美味しくご亭主の心が伝わります。
お干菓子が運ばれ続きお薄となりこの頃には又和やかなお茶室に戻りお開きとなりました。
残暑の中ご準備下さいました先生、ご亭主、半東の皆様には感謝致します。
(宗由)
梅雨明けはまだですが、蝉の声も賑やかに、暑さも厳しくなってまいりました。
7月最後のお稽古は、略点前です。
お軸は「瀧」。流れおちる瀧の音とともに、水飛沫を含んだ涼風が、床の間から吹きわたるようです。
瀧が流れ落ちた先には、可憐なクルクマが涼しげに咲いています。
主菓子は、よく冷えたミントの味のみぞれ羹で、御銘は「流水」。干菓子は、先生お手製の鮎の寒氷とクルミの飴炊きです。
小暑の頃の茶室のしつらえを味わいながら、目にも舌にも爽やかな先生お手製のお菓子とお茶をいただく――至福のひとときです。
今日は、仕事の都合で外国へ行かれるかたとの別れの日でした。先生のもとで共に学んだご縁に感謝し、ますますのご活躍をお祈りしています。
9月までお稽古は暫くお休みですが、夏休みの間に、今日学んだ略点前で、自宅にお友達をお招きして一服差し上げようと思います。
9月に行われます朝茶事、そして、先生、皆様にお会い出来ますことを心待ちにしています。
(宗智)
ジメジメ蒸し蒸しと朝から降る初夏の雨の中、今日もお稽古が始まりました。
本日の御床には、花火に夏の詩が書かれた御軸に桔梗や木槿と色々なお花が涼やかに生けてありました。
皆さんお待ちかねの主菓子は、直前まで冷やしていただいていた抹茶餡の水まんじゅうでした。見た目もさることながら食べ終わる頃には心も身体も涼しくなり、その後にいただく熱々のお抹茶はとても美味しく感じました。お干菓子は社中の方の広島土産の色とりどりの琥珀糖でこちらも涼やかです。
さらに本日は一時帰国された社中の方がおみえになり、ワイワイと楽しいお稽古でした。
(僚)
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梅雨の中休み、朝から強い日差しで、汗を流しながらお稽古へと急ぎます。
茶室に入ると床の向日葵の黄色が目に飛び込んできました。
軸は(落日照青苔)夕暮れ時の青々とした苔や芝生が輝く情景が目に浮かびます。
本日の主菓子は毎回食籠の蓋を取るのも楽しみの瞬間です。中には黒糖を練り込んだ葛饅頭が、金粉もかかってます。
そしておもむろに菓子を口に運び 『美味でございま~す』と叫びたくなるのをぐっとこらえ、お薄を一服 上品な甘さと重厚な苦味が相まって、心地よく喉へと流れ落ちその時また叫びたくなります。
日本文化最高
お茶最高
先生の主菓子最高…と (時)
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全てを洗い流すような前夜の大雨は朝には止み、無事に六月最後のお稽古に行くことが出来ました。
お床には「水冷々風颯々」のお軸と、初夏の風に揺れるように秋海棠が生けられていました。
食籠を開けると、毎年この時期に頂く「水無月」に歓声が上がりました。ずっと心待ちにしていた方が何人もおられたようです。
「水無月」には諸説有りますが、厄払いの意味があると聞きます。
上半期の厄を落とし、晴明な心身で今年の後半も精進していきたいと思います。
(松風)
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今日の研究会では、茶入飾、初炭、長緒、唐物、お薄を学びました。
事前に割り振られたお点前を間違えないようにと、お稽古場にはいつも以上に緊張感が漂っておりました。
茶入飾、唐物では、唐物茶入の扱い方を学びましたが、慌てたり気を緩めるとすぐ手の動きが違ってしまいます。
常に気を張り、全ての動きには意味があると改めて考える事ができました。
その中で、ご亭主役とお正客の楽しい会話や、床の間の紫陽花の可愛らしさ、そして先生お手製の味噌あんを使った主菓子の甘さで心が和む一時もあり、とても充実した研究会となりました。
(智)
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