平成29年4月の予定
4月 2017

為誰開(本日のお軸)
ベランダの鉢植え、公園の花壇、公道の植え込みに、まさしく誰れの為にと問いたくなるように、次々と花が咲きはじめて、少しずつ春が近づいてくるのが感じられます。
今日から本格的にお稽古が始まりました。
ヨモギをふんだんに使ったお団子と 美しい螺鈿の干菓子器に入っている うす紅のふわふわ煎餅やしも柱で、いつものように、おいしくお茶をいただきましたが、
2ヶ月ぶりのお点前の結果は、散々で動きが固く、流れるような美しい所作に辿り着くには、幾重にもお稽古が必要と痛感しました。
お茶の楽しさを知れば相反して苦しい場面も経験しますが
倦まず弛まずの気持ちで、お茶に携わって行けたらと思います。
(時)
先生がお招きを受けられた大切なお茶事に、社中の者もお相伴にあずかりました。
先生(お正客)とご亭主とのお話から、本席の掛物「聴宝㐂仁」をはじめ、お道具一つ
一つへのご亭主の思いが伝わってまいります。「お茶を楽しむ」さらに「その楽しみ
を豊かにし高めていく」ということが、お二人のお話からよく分かるように思えまし
た。
中立後気持ちを新たにしてのぞんだ後座の席は、とりわけ印象深いものでした。薄暗
くなった室内はロウソクのみが灯されていて、その灯りが大きくゆらめく厳かな雰囲
気に、息をのみました。奥深い風情に満ちた心引き締まるひととき、香り豊かに練ら
れたお濃茶を美味しくいただきました。
ご亭主様のお心遣いの数々に感動するばかりでございます。和やかな素敵なお茶事で
した。ありがとうございました。 (宗和)
Filed under: お茶事
且座は、花・炭・香・濃茶・薄茶を主客5人でそれぞれ分担します。5人が精神を集中し、責任を持って役割を果たさなければタイミングが合わず、美しい点前とはなりません。あらためて茶道とは、美しい作法だけでなく、相手を思いやる心で成り立つものなのだと感じました。
茶通箱は二種類の濃茶を同じお客様に差し上げる場合の手前です。私は、茶通箱のお点前を拝見するのは初めてだったので、箱の扱いを目で見て覚えるだけでは、なかなか手がうまく動きませんでした。これから、1つ1つじっくりと身につけていきたいと思います。
お軸は「徳不孤」、お花は老梅・雪柳の新芽・菊・椿・雪柳でした。
最後のお薄では、可愛らしい形をした主菓子の紅梅、お干菓子のしも柱・加賀の茶室・舞鶴を頂きながらお話も弾み、とても充実した研究会となりました。(真)