平成30年2月17日
2月 2018
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明けましておめでとうございます。
一月の第一日曜日、先生のお宅で初釜を迎えました。
いつものお茶室も、赤い毛氈が引かれ、結び柳に、「春入千林処々鶯」のお軸、ぶりぶり香合、三ツ俵、カリモク、立派な羽子板が飾られ、お正月の装いです。
年初めのお稽古となる初釜は先生が亭主となられます。先生にお濃茶を点てていただけるのは年に一度の貴重な体験です。お手製の菓子器でほかほかに蒸された主菓子ととろりと美味しいお濃茶をよばれ、余韻を楽しみながら点心を待つのも楽しいひと時です。毎年忙しい中、時間をかけ趣向を凝らし心を込めてご用意くださるので、感謝の気持ちと共に期待も膨らみます。今回私は初めて食したのですが、沖縄の豆腐ようも出していただきました。どうしたらお雑煮の鴨がこんなにジューシーに柔らかくなるのかしら?蕪を煮崩れなくトロトロにおいしく炊く秘訣は?など、お料理談義にも花が咲きました。お薄では先生が作られた羽子板型のお干菓子に沖縄と金沢のお土産も添えられていました。
最後に先生が今年の干支と「百世不磨」と書いてくださった扇子を頂き、くじ引きをしてお開きとなりました。
今年も社中の皆様とこうして初釜を迎え和やかに終えられたことを大変嬉しく思います。
本年もどうぞよろしくお願い致します。(宗里)
「先今年無事目出度千秋楽」のお軸を、早一年が過ぎるのだと感慨深く拝見
先生作の花入れには、庭先の楚々とした花が設えてあります。
毎回私達を驚かせてくださいます手作りの菓子、今年最後の主菓子は、ずんだ餡を包んだ椿花の焼き印入りの餅で緑色の餡が印象的でした。
時折 釜からたちのぼる湯けむりと、合から流れ落ちるお湯の音が心地好く感じるのはこの時期ならではの景色でもあります。
お稽古の後の胡麻ぜんざい、ダブルパンチでお口の中が幸せになりっぱなしです。
今年も皆様とお茶を通していろんな経験をさせていただきました事を感謝申し上げます。
そして、皆様息災でそれぞれのゆく年くる年をお楽しみください。
それでは初釜まで
ご機嫌よう。(時)
風が吹く毎に落葉していく詫びの季節。
飾り扇には
『侘数寄常住茶之湯肝要』と
語られるように書かれてあります。
その後ろには靡くように名残のすすきが生けられてありました。
お主菓子は先生お手製のえごま入り餡の紅芋まんじゅう。
お干菓子はみかんのドライフルーツなどが盛られてありました。
23日に夜咄茶事が行われます。皆さん心待にされているようです。(宗由)
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