令和6年11月2日の炉開き茶事

今年の炉開き茶事は
小間仕様の形式で行われました。
お床には茶壺と「峯高紅葉深」のお掛けもの
点前座には台目棚
ご挨拶の後初炭へ
瓢炭斗と炉の炭点前
半年ぶりに開かれた炉に炭がつがれていく様もごちそうの景色です。
続くお懐石は
先生の趣向をこらしたお手間入りのお料理の数々に一同大満足で頂戴しました。
後座のお床には瓢花入。
立派な花入に負けない花達の表情がとても美しく白峰椿が照り葉と共に生けられていました。
先生手作りのお主菓子は
錦秋と御銘のついた色鮮やかなきんとん
八角食籠に美しく盛り込まれてありました。
丁寧に練られたお濃茶の後続きお薄
と頂きました。
雨音の聞こえるお茶事もしっとりと風情があり
小間仕様でのお茶事は大変お勉強になり沢山の教えを頂きました。

先生、ご亭主、半東さん
心より感謝申し上げます。
(宗由)


令和6年10月19日のお稽古

今年最後の風炉のお稽古は、
名残惜しいかの如く、外は雨。

床の掛軸は「萬里無雲孤月圓」、籠花入には庭の花を。
先生お手製の主菓子は、甘く煮詰めた銀杏の実とほろ苦い大徳寺納豆がアクセント、社中で「孤月」と名付けられ大変美味しく頂きました。
名残の時期、侘びた取合せに風炉締めくくりの日としてしっくりと感じられる1日でした。
いよいよ来月は開炉です、楽しみであり、そして引き締まる思いです。

(宗英)


令和6年10月12日のお稽古

 秋はまだかなと見上げた空、今日は天高く澄みわたりすっきりと秋空にかわりました。

 お床は【独専山水楽】 藍色の総縁は裂地で出来ているのでしょうか高度な技術で表装されたお掛け軸逸品です。手付きの花籠に薄、藤袴と白菊。お茶席で、わあっ~と歓声があがった先生お手製のとんがり頭の栗!!以前社中の方が命名された(栗ひろい)に納得です。

  10月の設えで風炉を中置にしてのお点前には、おもてなしの心が込めらている事が、恥ずかしながら最近になって判り、改めて日本の伝統文化、伝統工芸に感服いたし誇らしくおもいます。 

異常に気温上昇した今夏洋装でお稽古に来られる方もいらっしゃいましたが、気温が落ちつきはじめたこれからは、お気に入りの着物をお召しになってのお点前、お茶室がより一層華やかになります。   (時)


令和6年10月5日のお稽古

風炉が客付に寄せられると、長い夏の終わりを実感します。

本日のお掛物は、万葉仮名で書かれた若山牧水の秋のうた。

木槿と竜胆の花も清々しく。

先生お手製の栗蒸し羊羹が、一層秋の情趣をかき立てます。

美しいお点前とは、お菓子作りと失敗談、着物あれこれ、お道具の事。

話は次から次へと広がって、尽きることがありません。

色々なものに興味を持ち多くの事を体験する事こそが、

己を豊かにするのだと、先生のお言葉を心に刻み、

今日も至福の時間に感謝です。

(宗仁)


令和6年9月28日のお稽古


 9月の研究会では如心斎天然宗左を偲んで、お茶湯から始まり、七事式の且座、そして相伝物として唐物をご指導頂きました。
 お掛物は「天然」
 秋の味覚がいっぱい詰まった先生お手製の主菓子は社中にて「実 みのり」と名付けました。
 今回のお稽古では且座の東役をさせて頂き、先生からは及第点をもらったのですが、時間がかかり過ぎとのご指摘も。進行役のような東がもう少し頑張らないといけなかったのではと反省しています。いつもの如くお稽古の帰りには次回こそはと…

(宗佳)


令和6年9月21日のお稽古

度重なる豪雨、長引く猛暑、被害にあわれました方々に心からお見舞い申し上げます。
お彼岸近くになってもこの酷暑に、秋はいずことため息つきながらお稽古に向かいましたが、お床に「菊花香」のお掛物とお庭の秋草、稲穂の焼き印に金時芋餡がくるまれた主菓子をいただくと、あぁ秋はたしかに来ているとほっと心が安らぎました。
夏休み明けの今月は、ひと月ぶりの先生のお菓子に頬を緩め、平棗の扱い、二重棚の飾り方、基本のお点前を思い出しながらのお稽古となりました。(宗水)


【再掲】令和6年10.11.12月の予定

10月

5(土)お稽古

12(土)お稽古

19(土)お稽古


26(土) 研究会

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11月

2(土) 炉開き茶事

9(土)お稽古

16(土)お稽古

30 (土)お稽古

※23日のお稽古は30日へ変更となりました。

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12月

7(土)お稽古

21(土) お稽古


28日(土)お稽古最終日 ごまぜんざい   

以上、よろしくお願いいたします。


令和6年9月14日のお稽古

ふとした涼風に季節のうつろいを感じます。

本日のお床には
秋晴 山静かにして 松聲遠し 秋清くして 泉氣香ばし
の句が掛かり、お庭の花が凛と生けられています。

同門に載っていたものをヒントに先生が手造りされた振出はなんとも言えない趣きがあり、
碌々斎 ふり出すや あられまじりの むら時雨 と書かれています。

お稽古中、色々な話を伺うのですが、作陶について話される先生はなんだか楽しそう。

まもなく中秋の名月。
大徳寺納豆香るお月見団子を頬張りながら、月のお茶を楽しませていただきました。

 (宗奈)


令和6年9月7日のお稽古

夏休みが終わりお稽古が再開されました
お床には重陽光日菊花新のおかけもの
お花はお庭に咲いた木槿
先生手作りのお主菓子は
クチナシで色付けされた琥珀羮
大徳寺納豆の塩味と香りがアクセントになり上品で美味しいお菓子です

今月のお稽古は二重棚
飾り付けられている形姿の美しい水指は先生が作陶された物
二重棚は異なる飾りを楽しむ事ができます
配置や所作をしっかり身につけ流れるようなお点前を進めていけるように精進していきたいと思います(宗由)


令和6年8月3日の朝茶事

本日は朝茶形式で茶事が行われました。

寄付でレモン香る冷水をいただき、腰掛待合で晴天と万緑に包まれ時を待ちます。
蹲への水音が聴こえ、いよいよご亭主の迎付です。
緊張と楽しみで心が弾み、清々しく清められた露地を通りお茶室へ。
床には「朝露」と朝顔の絵。尋牛斎宗匠と一華庵松狐合作のお軸が掛けられ、貝殻合わせで涼を感じます。
点前座には皆具。「龍波」は先生作です。
順次拝見し席に着きます。

ご亭主の挨拶で始まり、お炭→懐石→中立→主菓子→濃茶→続き薄茶
と本日は進みます。
暑い時期ではありますが、風炉のいこりをみると安心します。
この後の懐石時間などをはかり炭注ぎは難しそうです。
先生お手間いりのお料理はどれも美味しく、煮物椀の鱧真丈と出し汁は格別です。
御簾越しに入る日差しの中、お料理や器にも涼を感じ先生おもてなしの心が伝わってきます。
千鳥の盃も暫くぶりでおぼつかないですが、少しでも把握できたらと体験できて良かったです。

喚鐘の合図で再び席入りし、後座では床のしつらいが竹の一重切花入に
クルクマや竜胆が活けられ雰囲気が変わります。
氷をくべたガラス器には「麩まんじゅう」いつもと違いオレンジピールと桃色餡がはいっていて
ひんやりと爽やかなお味でした。
丁寧に点てられたお濃茶は薫り高く口当たり良くご亭主の心が伝わります。
干菓子が運ばれお薄の頃には和やかに談笑となり、楽しいひと時もお開きとなります。
いつもながらにお心尽くしのお料理やお菓子には驚きと学びが多き事に気付かされます。

暑い中、ご準備いただきました先生、ご亭主、半東の皆さまには感謝申し上げます。
有難うございました。

(宗英)