令和6年7月6日のお稽古

一年の折り返しがやってきました。梅雨の合間とは思えない青空が広がっている中、7月最初のお稽古です。

お床には「無事是吉祥」のお軸と籠の花入には紫色の立派な槿が咲いています。
主菓子の麩饅頭を頬張ると上に添えられたオレンジピールとの味わいが絶妙で暑さが忘れる様でした。
本日は先週の研究会で見送った盆点のお点前を見て頂きました。一つ一つ慎重にと思えど中々上手くいかず反省点も多かったのですが、先生には何とか合格点を頂きました。

暑さ厳しい折、暑中お見舞い申し上げます。

(宗佳)


令和6年6月22日の研究会

ようやく梅雨入りの週末、6月最後のお稽古は研究会でした。

初炭 盆香合
花寄せ
数茶
薄茶

花寄せでは、毎週お床の花を拝見しているものの見るのと生けるのは大違い。日頃より草花に触れる事が大切なのだと思い知らされます。バランスに悩みながら生けた後に先生よりアドバイスを頂戴し、少し手をいれていただくと、、一気に垢抜ける!と感嘆の声が上がります。

みんなのお楽しみ、主菓子は抹茶の水無月。レモンの爽やかさがアクセントになっていくつでもいただきたい美味しさです。

毎回緊張するけれど楽しい研究会。教えていただいた事を振り返りながらの帰路もまた良いものです。

        (宗奈)


令和6年6月15日のお稽古

梅雨入り間近、お稽古への道中もむし暑さが身にしみるようになってきました。
そんな様子をお察しくださったのか、お床には涼しげな実山和尚画賛「水聲清」
ご銘「おくるみ」の先生の主菓子はずんだ餡がそば粉の皮につつまれたもの。今回の隠し味はなんとピスタチオ♪
新しさと懐かしさが同時に口に広がる美味しさに早速レシピをご伝授いただきましたが、やはり、どうしても先生のようにはうまくはいかないのです…(宗水)


令和6年6月8日のお稽古

生暖かい風が吹き、明日の雨をも感じさせる本日は梅雨入りが近いのだと実感いたします。

床のお軸は「魚戯蓮葉間」、蓮の絵が描かれています。
手付き宗全籠には「紫陽花と矢筈芒」。
先生お手製の主菓子は「葛焼き」、蒸して焼いたこのお菓子は傷みやすいこの時期だけに作られるのだそうです。
もっちりとした食感に荏胡麻の粒々感が香ばしく、これもまた大好きなお味でした。

先週に引き続き運び点前の注意点を思い出しながら、基本をきちんと出来るようにと心落ち着けながら贅沢な時間を楽しみました。
道具の配置やタイミングなどより洗練された点前についてのご指導があり、
何気にする動きを見直すきっかけとなりました。

最後は、暑い時期を迎え、より快適に着物を纏うかを時短と安楽を目指す着付けについての談義や実践に話が盛り上がりました。涼し気に夏着物を纏い美しいお点前を目指したいものです。

(宗英)


令和6年7、8月の予定

7月
6 日(土)お稽古
13日(土)お稽古
20日(土)お稽古
————————-

8月
3日(土)正午の茶事 11時半席入

よろしくお願いいたします。


令和6年6月1日のお稽古

早くも6月を迎えました
お床には優美な花菖蒲のお掛け物
今月は運び点前のお稽古です
風格ある輪島塗りの水指を運び出し
涼しげで華やかなお道具で点前を
進めていきます
先生手作りのお主菓子は
この時期心待ちにしている水無月です
今年は一味違った爽やかなレモン風味が漂う水無月
先生の発想に驚かされます
頂いてすぐに来年が待ち遠しくなる
気持ちを落ち着かせてお稽古に集中
です
その後二服目を頂戴し皆さん大満足
な笑顔でした
今日もお茶室で移ろいゆく季節を感じ
心が和やかになるお稽古が
出来る事に感謝を覚えます(宗由)


令和6年5月25日お稽古

お掛軸
【百花千花を糸につらぬける 藤の花ふさながくたれたり】
この和歌の作者は?
床花は、コエビソウ 名のとおり白い部分がエビの尻尾に類似して可愛いお花です。
漆黒の艶感がまるで宝石のような黒糖の葛饅頭、深みのある甘さとお薄のバランスがバッチリ、手間の掛かる主菓子をお作りいただき有り難うございます。
 短い春に一斉に花を咲かせた桜樹は、今は青々とした若葉に変わりました。枝葉が揺れて柔らかい風と香りに、月初めのお茶室に掛かっていた(薫風)という言葉が浮かんできます。
次回のお稽古は6月、そろそろ梅雨の季節に入ります。  (時)


令和6年5月18日のお稽古

汗ばむような陽気に誘われ、
蝶々がお庭を楽しそうに舞っています。
茶室にもほら2匹、水指と蓋置に羽を休めています。
本日のお掛物は「山光澄我心」。
大自然の風景がぱあっと眼前に広がってきて、
足元では素朴なユキノシタが風に揺れている様です。
先生お手製の蓬の焼餅は、新緑の中でいただく最高のごちそう。
いつものお薄に加え、自然を感じながら服すお濃茶は、
ゆったりとした心地良い一席となりました。

本日のお稽古もまた、心身共に満ち満ちたひとときでした。
(宗仁)


令和6年5月11日お稽古

紅葉が青々と繁り、木々が芽吹く季節となり、お茶室は風炉の設えに変わります。「薫風」と書かれたお軸の側にはリョウブと矢筈芦が生けられ、立派な兜が端午の節句を祝っています。
 食籠開けるとシナモンの香に満たされた薄紫色の主菓子が現れました。菖蒲の花びらに模られた中には、甘納豆入の餡が…絶妙な味わいに。
 (兜の緒をしめて)今年初めての風炉のお点前に。建水から蓋置を取り出し、思わず体が斜めに動きそうなのをグッと堪えてご挨拶。未だ、精進が足りないようです。(宗佳)


令和6年4月27日の研究会

柔らかな若葉が少しずつ濃くなっていく爽やかな季節。炉が最後となるであろう本日は研究会でした。お題は

炭所望
茶通箱
台天目
薄茶 です。

お床には而妙斎の日月無遍照(にちげつへんしょうなし)が掛かり、黒蝋梅の花が活けられています。

心地良い緊張感の中、それぞれが真剣にお点前に向き合い、それらを見ることで互いに学ばせていただく貴重な機会。

ではありますが気がつけば
もっちりとしたこなしに桜の葉の塩味が嬉しい、花を形どった主菓子談義に別の花を咲かせてしまう私達もいて、学びの時間は瞬く間に過ぎてしまいます。

改善するところ、良かったところ、気持ち新たにまた週稽古に立ち返り前に進みたいと思います。

(宗奈)