令和2年2月8日
2月 2020

令和2年の初釜が行われました。
ご遠方は広島、京都からもいらして下さいました。
床の間には春の歌のお軸やおめでたい飾りが華やかです。
ご挨拶の後、先生お手製の主菓子が運ばれます。
美しく緑に輝き、お茶の餡の上品な香りが広がります。
厳かにご亭主のお濃茶点前が始まりました。
先生の流れるような御点前に皆さん見入っていました。
末席の席の方でも熱くとろっと練られています。
その後すぐ点心が。お正月のお節料理や、沖縄旅行の思い出の味、心のこもった美味の数々が印象的でした。
お手製の器に盛り付けられた温かみのあるお料理が五感を楽しませてくれます。
賑わうお茶室。お酒も進みます。
くじ引きでは歴代家元に因んだ服紗が出されました。
幸運にくじに当られた方は感激の様子で手にされてました。
永らく後世に使って活かしてほしいという先生の心粋でした。最後に薄茶を頂き和やかにお開きとなりました。
希望に満ち溢れた素晴らしい年の始まりになりました。(宗芳)
本日は年内最終のお稽古日。
掛軸は「先今年無事目出度千秋楽」、
色々なことがありましたが無事に年末を迎えられそうで有り難いなと感じます。
先生お手製の主菓子は、大徳寺納豆の風味がして美味しくいただきました。
そして、とても楽しみにしていたお稽古後の胡麻ぜんざい!
はじめていただきましたが、胡麻の香ばしさとほのかな甘みが絶妙で
先生のお稽古に通えて本当に良かったなと思いました。
本日は遠方からのお客様もいらっしゃり
貴重なお話しを聴かせていただき、いつにも増して楽しいひと時でした。
お茶を通して皆さまと出会うことができ、様々な経験をさせていただいた一年でした。
有難うございました。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。(万)
今日は二十四節気の「大雪」です。街の木々も落葉し、寒々しい空に冬の到来を感じます。
床の間には、枯葉の彩墨画とつわぶきが飾られています。
主菓子は、酒粕のお饅頭です。朝から身にしみる寒さとなりましたが、松風響く茶室で酒粕のいい香りのお饅頭と温かい薄茶を頂戴して、心も和みました。
「稽古とは一より習ひ十を知り十よりかへるもとのその一」
十を知って再び一にかえると、以前にはわからなかった一が見えてくる。稽古を見習うなかで、初心にかえってしっかり目を配り、新たな学びや自分の未熟さに気づくことの大切さを、改めて心に刻みました。
いよいよ一年の締めくくりの月、今年一年を顧み、気持ちを引き締めて取り組みたいと思います。(宗智)
今年の炉開きは夜咄茶事がおこなわれました。
暗くなるのを待ち外腰掛へと進みます。
灯籠や和蝋燭が灯り足元を照らしてくれます。迎え付けでは手燭の交換をして、その後席入です。
手燭が置かれているお茶室は、なんとも幻想的で陰影の美しさにうっとりします。
初座の挨拶の後、
炭手前→懐石→中立→お濃茶→続きお薄
和蝋燭の灯りだけでは見えづらいお道具やお料理も五感を研ぎ澄ませる事によって見え、感じる事が出来ます。
薄暗い中で釜のたぎる音は味わい深く心から満たされた時間となりました。
身も心も満腹です。
ご準備下さいました先生、ご亭主、半東さん、ご相伴させて頂きました皆様
ありがとうございました。(宗由)
小春日和の暖かい日差しの中、表千家同門会全国大会(岩手大会)が11月6日、7日の2日間の日程で行われ、先生及び先輩方と参加致しました。
1日目は、盛岡八幡宮にて家元席、拝服席が設けられました。盛岡八幡宮は盛岡総鎮守社である南部家の氏神として信仰を集め、今では「チャグチャグ馬コ」「山車行事」「流鏑馬神事」で知られる由緒ある神社です。また明治天皇が奥州巡礼の際立ち寄ったこともあり境内には銅像が建立されています。その様な背景もあるのか待合には明治天皇の写真が飾られて歴史を感じる趣きでした。
最初の家元席では、菅田宗匠の流れる様なお点前を拝見でき感激致しました。お床には「雲外一聲雁」のお軸、京都から持って来られたという嵯峨菊とブルーベリーの照葉が。拝服席では、岩手のお祭りにちなんだガガニコ(観現様)のお菓子を頂きました。お正月に「ガガニコ、ガガニコ」と囃子ながら獅子舞をするそうです。
大会式典並びに夕食会では、盛岡第一高校のコーラス部の透き通る声が響き渡り、軽やかなさんさ踊りも披露されました。
2日目は、一週間前に竣工したばかりの中尊寺(光勝院)にてお席が設けられ、新しい木の香りがする中、お茶席では珍しい続き薄で頂きました。また、お家元による震災復興祈念の供茶も行われ参列させていただきました。
震災で甚大な被害に遭われたにもかかわらず今回の大会でお席を持たれて頑張って来られた話をお聞きしました。岩手の同門会会員の皆様に感謝と皆様の復興をお祈り致します。
(宗佳)