令和6年5月25日お稽古

お掛軸
【百花千花を糸につらぬける 藤の花ふさながくたれたり】
この和歌の作者は?
床花は、コエビソウ 名のとおり白い部分がエビの尻尾に類似して可愛いお花です。
漆黒の艶感がまるで宝石のような黒糖の葛饅頭、深みのある甘さとお薄のバランスがバッチリ、手間の掛かる主菓子をお作りいただき有り難うございます。
 短い春に一斉に花を咲かせた桜樹は、今は青々とした若葉に変わりました。枝葉が揺れて柔らかい風と香りに、月初めのお茶室に掛かっていた(薫風)という言葉が浮かんできます。
次回のお稽古は6月、そろそろ梅雨の季節に入ります。  (時)


令和6年5月18日のお稽古

汗ばむような陽気に誘われ、
蝶々がお庭を楽しそうに舞っています。
茶室にもほら2匹、水指と蓋置に羽を休めています。
本日のお掛物は「山光澄我心」。
大自然の風景がぱあっと眼前に広がってきて、
足元では素朴なユキノシタが風に揺れている様です。
先生お手製の蓬の焼餅は、新緑の中でいただく最高のごちそう。
いつものお薄に加え、自然を感じながら服すお濃茶は、
ゆったりとした心地良い一席となりました。

本日のお稽古もまた、心身共に満ち満ちたひとときでした。
(宗仁)


令和6年5月11日お稽古

紅葉が青々と繁り、木々が芽吹く季節となり、お茶室は風炉の設えに変わります。「薫風」と書かれたお軸の側にはリョウブと矢筈芦が生けられ、立派な兜が端午の節句を祝っています。
 食籠開けるとシナモンの香に満たされた薄紫色の主菓子が現れました。菖蒲の花びらに模られた中には、甘納豆入の餡が…絶妙な味わいに。
 (兜の緒をしめて)今年初めての風炉のお点前に。建水から蓋置を取り出し、思わず体が斜めに動きそうなのをグッと堪えてご挨拶。未だ、精進が足りないようです。(宗佳)


令和6年4月27日の研究会

柔らかな若葉が少しずつ濃くなっていく爽やかな季節。炉が最後となるであろう本日は研究会でした。お題は

炭所望
茶通箱
台天目
薄茶 です。

お床には而妙斎の日月無遍照(にちげつへんしょうなし)が掛かり、黒蝋梅の花が活けられています。

心地良い緊張感の中、それぞれが真剣にお点前に向き合い、それらを見ることで互いに学ばせていただく貴重な機会。

ではありますが気がつけば
もっちりとしたこなしに桜の葉の塩味が嬉しい、花を形どった主菓子談義に別の花を咲かせてしまう私達もいて、学びの時間は瞬く間に過ぎてしまいます。

改善するところ、良かったところ、気持ち新たにまた週稽古に立ち返り前に進みたいと思います。

(宗奈)


令和6年4月20日のお稽古

お稽古への道中は新緑が輝き始めました。花びら形の先生の主菓子は大徳寺納豆香る餡が求肥に包まれ口いっぱいに柔らかく広がります。お干菓子にお茶碗に、お茶室は桜の名残を味わうひとときとなりました。今日の主役はお床のユキモチソウ山野草を潮風の吹く先生のお庭で育てるのはむずかしいそうで、数年越しに叶った大切な開花を生けてくださいました。(宗水)


令和6年4月13日のお稽古

陽気に誘われ次々と花が咲き、鳥の奏でる鳴き声は嬉しそう…のどかな春の訪れを
お軸「鳥歌花舞」と旅箪笥、釣り釜で茶室はお花見気分です。

主菓子はヨモギ草餅にエゴマ香る甘さ控えめなこし餡で
メイプルシロップの蜜が隠し味とか。先生お手製の上品なお味です。
この時期だけの柳櫻園の「小櫻」でお薄も美味しく頂け春満喫いたしました。

もちろん本日は旅箪笥の芝点てをいたしました。
(宗英)


令和6年4月6日のお稽古

4月に入り
桜前線が南から北へと日本列島を
桃色に染めていきます
お茶室でも桜が満開です
お床には 満城花月唱春燈のお掛けもの
お花はお庭の海棠桜としのぶ草
お道具も100年ほど使われている
旅箪笥に釣り釜、お棗、お茶杓、お茶碗と全てが桜です
先生手作りのお主菓子は
桜の花をあしらった上用饅頭
中には緑鮮やかなずんだ餡
蒸したてを頂きますと
美味口福〜と幸せレベルが頂点に達します
まさに春爛漫🌸
気分も華やいだお稽古日でした(宗由)


令和6年6月の予定


1(土)お稽古

8(土)お稽古

15(土)お稽古

22(土)研究会

よろしくお願いいたします。


令和6年3月30日お稽古

禅語【大道無門】のお掛軸、お花は木瓜の花に、椿のつぼみが添えてあります。お稽古の前に千家茶道の祖【千利休】を偲び供茶を行いました。 本日の主菓子は、桜の葉も美味しい道明寺の桜餅粒々食感もいいものです。 陽射し差し込むお茶室に、たおやかに揺れる湯けむり、微音の松風、それらが相まって、ついうとうとと••••• 出されたお茶で我に返ります。 寒暖差の多かったこの3月、やっと開花宣言が聞こえてきました。刹那的な爛漫の桜を大いに楽しみましょう。(時)


令和6年3月23日のお稽古

 朝から雨のスッキリしないお天気でしたが、お茶室に入るともう春がやって来ていました。
 お床には「舞姫のかりね姿ようつくしき朝京くだる春の川舟」与謝野晶子の句が掛かっていました。花びらが散らないよう前日からご準備していただいた雪柳や庭のお花は、雨など素知らぬ顔で咲き誇っています。
 食籠を開けると桜の塩漬けをあしらった主菓子が。今年初のお花見です。
 来週には桜の開花の便りが聞かれるかと、楽しみですね。

(宗佳)