令和2年11月14日のお稽古
11月 2020
Closed
木々の色付きに秋の深まりを感じ、素晴らしい秋晴れの下「茶人の正月」と言われる「炉開きの茶事」がコロナ禍の中先生が細心の感染予防対策をして下さり開かれました。お茶事は席入りー炭手前ー懐石ー主菓子ー中立ー濃茶ー薄茶の順に進みました。今回は若い方々が亭主、半東、正客のお役目をしてくださる事となり、日頃のお稽古をしている濃茶、薄茶点前はいうまでもなくお茶室での立ち居振る舞いや茶道の精神といったもの全てがこの茶事を楽しむ為の基礎的なお勉強と常日頃先生が教えてくださっている事を思い出しながら気の引き締まる思いでございました。先生お手製の主菓子は銘が「錦秋」床の間のお軸吉田堯文筆「峯高紅葉深」の景色がお懐紙の上で広がっていくような目でも舌でも楽しませて頂きました。主客が協力して一会の座を盛り上げ「和敬清寂」の時を過ごす。今コロナ禍の社会の中で茶の湯の持つ無心の境地を大切に、そしてより理解を深める為にこれからもお社中の皆様と一層精進して行きたいと思わせて頂いたお茶事でございました。若い方々大変お疲れ様でございました。(宗扇)
インスタはこちら
心地よい秋風の中、はじめは供茶から。
心を込めてお茶をお供えさせていただきました。
続いて且座をしました。
お濃茶はコロナ予防に気をつけて、一人ずつに、と対策をしながら行われました。
お軸は「日月無偏照」而妙斎筆。
お花は菊、吾亦紅、りんどう、などです。
主菓子は先生お手製の栗蒸し羊羹を美味しくいただきました。『今年初めての秋のお味』と喜びのお声が。
お若い社中さんの成長が頼もしく。先生に熱心に学ばれる姿を周りの皆さんは嬉しそうに見守っておりました。
学び方、先生が実践されている具体的なアドバイスをいただき有意義なお稽古となりました。(宗芳)
このたびの台風の影響により被災された皆様に
謹んでお見舞い申し上げます。
6日に予定されていました宗泉会の朝茶事も、
先生の早めのご判断で中止になりました。
このあたりは危険な予報ではありませんでしたが、
当日は雨と強い風が吹き、やはり自然は油断ならないことを痛感いたしました。
本日のお掛物は「重陽光日 菊花新」
月が変わり、季節が移ろいゆくことに気づかされます。
今日の皆具は先生が1年がかりで製作されたもの。
姿、釉薬、絵付け、どれも繊細かつ大胆で素晴らしく、長板の波の模様と相まって水音が聞こえてくるようでした。
珍しいお棗は桃の種からできているとのこと。
面白いお道具を拝見できるのもこの会の楽しみの一つです。
先生お手製の主菓子は薄皮でまかれた餡にうぐいす豆、
干菓子の落雁には大徳寺納豆、とこれまたひと手間。
長板諸飾りの点前もしっかりご指導いただき、今日も充実したひとときでした。(稲)