令和3年10月16日のお稽古

朝夕は随分と気温が下がり、銀杏並木の根元には彼方此方にギンナンの実が。
 お茶室の床の間には、能因法師の百人一首の歌と紅葉が描かれているお軸が掛けられ、背負い籠には芒、吾亦紅、杜鵑草など秋の花々が生けられています。
 名残の時期なので、今日のお稽古は長板の一つ飾りでした。
 主菓子の食籠を開けると可愛らしい栗達が並んでいて、社中の皆んなで『栗拾い』と名を付けて美味しく頂きました。
 お稽古の後には、炉開きに備えて灰作りをしました。来月のお茶事が楽しみです。

(宗佳)


令和3年10月9日のお稽古

10月というのに連日30度前後の厳しい暑さが続く中、
本日も引き続き、長板一つ飾りのお稽古です。
釈文を添えた「秋晴」のお軸に、秋の草花。
先生お手製の紅葉の焼印も可愛らしい紫いもあんの主菓子に、
紅葉絵付けのお茶碗。
長板は流水に紅葉が散って、
茶室の中は一足先に、すっかり秋が深まって参りました。
茶室の錦を追うように、
足踏みしながらも少しずつ進む今年の秋は、
丁寧に稽古を積み重ねて歩みなさいと、
私達を励ましているかのようです。
( 宗仁 )


令和3年10月2日(土)のお稽古

緊急事態宣言が解除となり
青空が広がり、気持ちも秋晴れのように
清々しい日にお稽古が再開されました。
お軸は 萩とうずらの彩墨画
萩は古くから日本と関わりが深いお花とされ、万葉集においても最もよく詠まれた
お花だそうです。
心に響くのも納得です。
お主菓子は先生手作りの栗蒸し羊羹
この時期だけに頂ける他では味わえない逸品です。
お茶室で小さな秋を沢山みつけました。
(宗由)


令和3年9月25日の研究会

本日の研究会は長板の諸飾りで濃茶、薄茶、長緒、お相伝は盆点でした。
お掛物は「雲悠々水混々」
絵付けと釉薬が繊細で美しい龍波の皆具は先生のお作(製作期間1年超!)で、長板の波模様との調和が見事でした。
主菓子は先生お手製の大徳寺納豆がきいた餡のお団子、干菓子は本物そっくりの香魚。
火箸の扱い、お道具の拝見をご指導いただき、「他人の点前をしっかり見て覚えなさい」とおっしゃられました。(稲)

 



令和3年10月、11月の予定

10月
2日(土)お稽古
9日(土)お稽古
16日(土)お稽古
23日(土)研究会

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11月
7日(日) 炉開き茶事 11時席入
13日(土)お稽古
20日(土)お稽古
27日(土)お稽古


【再変更あり】令和3年9月の予定

9月

25日(土) 10時 研究会
以上


令和3年8月8日朝茶事

専門家の意見を参考に、
細心の注意で消毒、換気、距離等、コロナ予防を徹底して行われました。

朝の爽やかな静けさとともに
水打ち、外腰掛の書、お床、、細やかなご準備が、少しでも涼やかにとのお心遣いが感じられます。

ご挨拶の後、
御簾を通した朝日の光の中で、初炭から始まります。
お料理は季節の美味を、、先生お手製で心があたたまるお料理でした。
なんとほとんどの器が先生の作品でした。

主菓子は『青苔』。
大徳寺納豆と餡の甘さが冷たく。 

先生名物のお味の一つで、皆さんにこやかにいただきました。

会話を慎んでいても、視覚、味覚、嗅覚等で満喫させていただき心が満たされました。

中立をした後、
厳かにお点前が始まります。
お濃茶も一碗ずつ、薄茶も美味しくいただき、
今回も様々勉強になりました。

ご準備がどれほど大変だったことでしょう。
先生、ご亭主、半東さん、皆さまに心から感謝申し上げます。


令和3年8月の予定

8月8日(日)朝茶 10時席入り

以上


令和3年7月31日の研究会

暑さ続きの毎日に辟易としながら、お茶室に入ると「山光澄我心」のお軸と木槿や竜胆などの野の花が。寸前まで冷やしていただいた先生お手製の葛と餡の主菓子を頬張ると自然と笑みがこぼれました。
 さて今日は「初炭、数茶、組合点、盆点、薄茶」の研究会でした。コロナ禍でのお稽古ですので、各自お茶碗を持参したり、人数を調整したりと大変でしたが、勉強になりました。
 まだまだ暑い日が続きますが、皆様も「涼」を汲み取る工夫をしながら、この夏お身体ご自愛のほどお過ごし下さい。

(宗佳)


令和3年7月24日のお稽古

舟形花入に生けられた季節の草花に、先生お手製のミント味の水菓子は、
目と舌に爽やかな涼を届けてくれます。
焼けつくような暑さの中にも、
ほっとするひと時です。

昨夜は東京五輪の開会式。
コロナ禍で、競技を続ける彼らの苦難と葛藤は
胸に迫るものがありました。
本日のお軸 「一琴一鶴」。
清廉潔白な役人の意より、ただひたすらに道を邁進し自己を磨くべし、
との禅語です。
彼らも私達も、
目指す道は違えど、
きっと大切なことは何も変わりがないのです。
(宗仁)