令和4年2月5日のお稽古

立春が過ぎ陽射し柔らかではあったものの風は冷たく春が待ち遠しい一日でした。
本日お稽古始め。床には「千里走」お家元の寅の絵には勢いがあり、花入れには水仙と椿、結び柳が上品に飾られていました。
長板の初飾り、大棚点前は外隅に座り、座り火箸に立ち火箸…と記憶手繰り寄せても戸惑うばかりでした。
筒茶碗の扱いは難しいものですが、温かい一服を喜んで頂けるのは嬉しいものです。
先生お手製の主菓子は、金時芋餡にうぐいす豆納豆の入った求肥饅頭。
若草色と柚香がまた早春に相応しい、あまりに美味しくて笑みがこぼれます。
干菓子は、麩焼煎餅にレーズンきなこ。

心配多いご時世ですが、感染対策万全に。
季節を感じながらの一時は何より貴重な時間となりました。
(宗英)


【変更有】令和4年2月のお稽古予定

2月

5日(土)お稽古
12日(土)お稽古
19日(土)お稽古

以上


令和4年1月9日初釜

本日宗泉会では、2年ぶりの初釜が行われました。
「春入千林処々鶯」の掛物に結柳、豪奢な羽子板に三つ俵、
緋毛氈が敷かれた茶室はいつもと違う華やかさです。
六瓢箪の蓋置に瓢箪型茶入、虎の絵柄の茶碗に松竹梅のぶりぶり香合、
輪島塗金溜茶器など、お道具にも趣向が凝らされ、
ますます心が浮き立ちます。
先生のお点前による濃茶から始まり、点心、薄茶へ。
福引もあり、先生の心尽くしのおもてなしに皆終始笑顔です。
点心はもちろん、主菓子の薯蕷饅頭、水指や菓子器などのお道具は先生のお手製です。
中でもひときわ皆の賞賛をさらったのが、先生お召しのお着物です。
自ら刺繍された(‼︎)鮮やかな瓢箪は、色柄も緻密で見事の一語に尽き、
改めて先生の多才ぶりに圧倒されます。
ただ一つ、残念なのは
コロナ渦のためお濃茶が各服となったことでしょうか。
当たり前のことが当たり前でないのだと気づかされた2年間、
茶道も例外なく、新しい時代に添うように、
色々な事を変えていかなければならない節目の時なのかも知れません。
今年も変わらず稽古できることを常に感謝し、
真摯に道に向き合っていこうと気持ちを新たにした1日でした。
(宗仁)


令和3年12月18日

いよいよ今年最後のお稽古になりました。
抱清棚のお稽古、主菓子は甘さも口当りも大きさも嬉しい先生お手製の蜜いも羊羮です。

お稽古の後はお待ちかね恒例のごまぜんざい。
たくさんの黒ごまとお番茶と白玉だんごで先生が時間をかけてお作りくださるごまぜんざいは何度いただいても感激の美味しさで、身も心もほかほかに温まりました。

「先今年無事目出度千秋楽」のお軸とごまぜんざい
平穏とは言えない1年でしたが、こうして例年と変わらないお稽古納めを迎えられたことにあらためて感謝いたします。
どなた様もお健やかによいお年をお迎えになりますように。(稲)


令和3年12月11日のお稽古

季節外れの小春日和でお稽古に向かう足取りも軽やかに。
 主菓子の紫芋餡入りの蕎麦上用を頬張りお茶を頂く至福のひととき。
 お床には「餘情残心」のお軸が。
「茶事が終わり客が帰ったあとに残りの茶を飲みながら、その日の事を反省し客のことを考えるおもてなしの心」だそうです。
 今年もあと僅か。自身も今年一年を振り返り、反省しながら精進していきたいです。

宗佳


令和3年12月4日のお稽古

12月となりました。
今月のお稽古は抱清棚です。
形状が水指を抱きかかえているような姿から「抱清棚」と名付けられたそうです。
先生の作陶された水指と見事に調和しています。
先生手作りのお主菓子は胡桃と胡麻があしらわれた練り切り饅頭。
今日もお軸やお花などを通して季節を感じ、一服のお茶を味わい師走の慌しさを忘れて心を整える貴重な日となりました。(宗由)


令和3年11月27日㈯お稽古

紅葉かつ散る頃、時にみぞれ降る今日は本当に冷え込む一日でした。
本日の掛物が「和楽全」。
コロナ禍の世の中が平和にとの世界規模での想いをのせて・・・
との先生のお言葉に感銘を受けました。
お花は、ニゲラとレースフラワー。
キラキラと初雪がかかったかのような美しい景色です。
主菓子は先生お手製の「栗の渋皮煮黒糖饅頭」。
もっちりとした口当たりに甘さ控えめで大変おいしくいただきました。

久しぶりのお稽古に着物でと心引き締め参りました。
松風と緩やかなひと時が心静かに、また心豊かにしてくれます。
随所に先生のお心配りの数々を感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
(宗英)


令和3年11月20日のお稽古

街路樹も美しく色づき、
床の間の赤みを帯びた黄色の菊と萩の葉に、
秋の深まりを感じます。
先生お手製の、松の焼印をあしらった蕎麦饅頭は、
ずんだ餡の薄緑色が目にも優しく鮮やかです。
本日のお掛物は良寛和尚の和歌に落葉の絵を添えて。
里山の紅の中、日が沈むまで子供と遊ぶ良寛さんが目に浮かぶよう。
時を経ても変わらない、冬を前にした艶やかな秋色の乱舞に、
この国に生まれた幸せを感じます。

11月も半ばを過ぎ、だんだん気忙しくなってきました。
残りのお稽古も、楽しみながらも気を緩めず、
集中して励みたいと思います。
(宗仁)


令和3年12月と令和4年1月の予定

12月の予定は

4日(土) お稽古
11日(土) お稽古
18日(土)お稽古、ごまぜんざい

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1月の予定は

9日(土) 初釜 11時席入り

以上


令和3年11月13日のお稽古

炉開の茶事が終わり、今日から炉のお稽古です。
今日のお掛物は、「青松多寿色」
床の間には、深秋の風情のお庭の花が飾られています。
主菓子は、栗の渋皮煮を丸々1粒包んだお饅頭です。控えめな甘さの餡が栗そのものの美味しさを引き立て、旬の栗を満喫しました。

立冬も過ぎて朝の冷え込みが次第に厳しくなる時節、炉の松風響く朝のお茶室でいただく、温かい一服の薄茶は格別です。
季節の移ろいを感じながら、心を込めてお茶を差し上げられるように、精進したいとおもいます。(宗智)