令和4年10月8日のお稽古

 季節が駆け足でやってきた様です。ようやく名残の季節らしくなってきました。
 本日のお軸は芭蕉の句でもある「あかあかと日はつれなくも秋の風」です。描かれている朧月が今宵の十三夜かと。お床に飾られた野の花や芒を拝見しながら先生お手製の主菓子「金時餡入りの道明寺饅頭」を頬張り、ほんのり湯気が立つお茶頂きました。
 少しづつ日常を取り戻し行く中、名残に口切り、初釜と行事が続きますが感染症予防に気をつけながら楽しめればと思います。(宗佳)



令和4年10月1日のお稽古

本日より10月、竹台子一つ飾りのお稽古です。
栗入り粒あんを求肥で包んだ主菓子は、もちろん先生のお手製。
シナモンがアクセントになり、豊かな深い味わいに感動します。
先生作のお茶碗や、アラスカで求められた干菓子盆、津軽漆ひねり塗りの茶器など、
お道具1つ1つの来歴をお聞きするのもまた楽しいひと時。
それぞれに出逢いがあり、歴史があり、その時の感情が記憶として結びつき、
大切に使われて長い時間と共に堆積し、
お道具もまた滋味豊かなものになるのでしょう。
侘びた茶系の色味の中に、本日のお軸「青松多寿色」の青の文字が、
床間の草花と先生お作の蓋置の緑と呼応して、
鮮やかに秋を彩っていました。
(宗仁)


令和4年9月24日のお稽古

台風予想であった今日は一転して、
清々しく晴れ上がり吹く風が秋の香りを運んでくれる・・・
そんな一日でした。
本日のお軸 「秋晴 山静かにして松の聲遠く秋清くして泉気香ばし」
秋晴 山は静かで松の吹く風の音は遠く秋らしいさわやかで良い香りを感じる
本当にぴったりだと感じました。
先生は、お天気に合わせて別の軸もご用意して下さっていたこと、
後で知り、常に季節を感じる大切さを教えてくださいます。

お花 「リンドウとススキ 」は花籠にスッキリと。
先生お手製の主菓子は「栗蒸し羊羹」
優しい甘さと柔らかな食感で美味しく頂きました。
お薄一服が心からの喜びです。

御簾を外しながら、夏から秋へと季節の移ろいを敏感に感じることが
幸せに思え、有難く、来月のお稽古がまた楽しみになりました。

(宗英)


令和4年9月17日のお稽古

9月も中旬に差し掛かりましたが、まだまだ暑さが残ります。
本日のお軸は『落日照青苔』、青々とした苔が夕日に照らされ輝く情景が目に浮かびます。
お花はお庭の草花です。
本日の主菓子は先生お手製のふ饅頭。
緑色にキラキラと美しく金が輝いているさまは、お軸の情景をそのまま主菓子に再現されたようです。
冷やされたふ饅頭はもっちりとしていて、えごまの香りが広がり餡の上品な甘さに、思わず美味しいと笑顔になりました。
お稽古は学ばせていただくだけでなく、季節の疲れも心癒していただけるところだと感じます。
先生のお稽古では、着付けについてもご親切にお教えいただけますので、ここを気をつけると美しく着こなしができると具体的に改善案をお教えいただき、明らかに着崩れなくなりありがたかったです。
また書道教室もされているので、書について社中の質問にわかりやすくお答えされていました。
総合芸術と言われ多岐にわたり学ぶことがあり、奥深さを感じます。
(宗芳)

 


令和4年9月10日のお稽古

まだまだ残暑が厳しいですが、重陽の節句、十五夜と暦はすすみ、お茶室にも秋の気配がしてまいりました。
お床には「重陽光日菊花新」のお掛物と秋の草花。
暑気をやわらげてくれる平水指と一句書かれた振り出しは先生のお作です。
大徳寺納豆入りずんだ餡が求肥に包まれた主菓子も先生のお手製で今日も美味しくいただきました。
夏休み明け久しぶりのお稽古、水指の上の金魚とお茶碗の蜻蛉が季節の交代を告げているようでした。(宗水)


令和4年9月3日の朝茶

コロナ感染予防を徹底して朝茶事がおこなわれました。
先ずは夏休み明け1ヶ月ぶりに会う社中の皆様とご挨拶。
それぞれの役が決まり、寄付にて
冷たいレモン水を頂きますと席入りに臨む心が整い気持ちも一つとなり外腰かけへ
水々しい路地を通り蹲踞に流れる水の音に涼を感じお茶室へと進みます。
ご挨拶の後、初炭から懐石へ
本日のお道具の皆具、お料理、お主菓子、器、全てが先生の手作りでした。
趣向を凝らして作られる心のこもったお料理もお茶事の楽しみです。
中立後、喚鐘の合図で再び席入りし
ご亭主のお心が伝わるお濃茶を頂きます。
お干菓子も運ばれ続きお薄も頂きました。
茶事を行う為に日々のお稽古があります。
亭主として客として臨み、主客共に相手を思いやりお茶事を楽しく行えるよう
精進して参りたいと思いました。
ご準備くださいました先生、ご亭主、半東
さんに感謝申し上げます。(宗由)

 

令和4年9月、10月、11月の予定

9月
10日(土)お稽古
17日(土)お稽古
24日(土)お稽古

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10月
1日(土)お稽古
8日(土)お稽古
15日(土)研究会 10時
22日(土)お稽古
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11月
5日(土)炉開き茶事 11時
12日(土)お稽古
19日(土)お稽古
26日(土)お稽古

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令和4年7月23日の研究会

蝉しぐれの喧噪から一転、打ち水された玄関に姿勢を正しつつお茶室に入ると、御簾が掛けられた涼やかな空間が迎えてくれます。

お床の「花月 花は主方 月は客方」は如心斎のお言葉だそうです。

そう、今日は研究会。私達のリクエストに応えていただき、花月、盆点、組合点、続き薄を学びました。

主菓子は、クチナシで色付けされたコアントロー、大徳寺納豆入りの冷菓。柔らかすぎない絶妙な食感にすっかり癒されます。

来月は夏休み。英気を養って9月、また皆様に会える日が今から楽しみです。

(宗奈)


令和4年7月16日のお稽古

梅雨が開けたにもかかわらず、雨が降ったり止んだりと忙しい空模様。
 お茶室には鬼灯の絵と子規の句が描かれたお軸が掛けられ、木槿の花に水引が添えられた花籠が置かれています。
「天渺々笑ひたくなりし花野かな」の句が書かれたお皿に主菓子の鮎が悠々と泳いでいました。
 金箔が貼られた先生作の水指を膝前に置きご挨拶を。そうです。今日は運びのお点前です。仮置きを中置きにしなければと思いつつ、いざお点前を始めると忘れてしまいそうに。まだまだ精進が足りない様です。
 蒸し暑い日が続きますが皆様、暑中お見舞い申し上げます。(宗佳)


令和4年朝茶の日程

令和4年9月3日(土)朝茶 10時半席入り

※新型コロナウイルス感染拡大の状況によっては、イベントの開催を中止させていただく場合があります。