令和7年3月8日のお稽古

曇天の中時々晴れ間がのぞく、暖かいと思えば肌寒く。季節の変わり目、3月最初のお稽古です。
床の間は与謝野晶子の和歌の書かれたお掛物、先生作陶うずくまるの花入には、菜の花、桃にスターチス。
主菓子は社中で絶賛くるみゆべし、もちろん先生のお手製です。麩菓子に赤ワイン入琥珀のお干菓子が、春初めのお稽古に柔らかな色を添えています。

3月は、始まりの4月を前にして不安と期待に心が揺れる、どこか落ち着かない時期ですね。
心を映したかの空模様にも、新たな一歩を踏み出される方々に、咲き初めた先生宅の梅の花が艶やかににっこり笑ってそっと背中を押してくれているようです。

冬ざれた世界が、密やかにゆっくりと色付いてきました。
(宗仁)


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