令和6年8月3日の朝茶事

本日は朝茶形式で茶事が行われました。

寄付でレモン香る冷水をいただき、腰掛待合で晴天と万緑に包まれ時を待ちます。
蹲への水音が聴こえ、いよいよご亭主の迎付です。
緊張と楽しみで心が弾み、清々しく清められた露地を通りお茶室へ。
床には「朝露」と朝顔の絵。尋牛斎宗匠と一華庵松狐合作のお軸が掛けられ、貝殻合わせで涼を感じます。
点前座には皆具。「龍波」は先生作です。
順次拝見し席に着きます。

ご亭主の挨拶で始まり、お炭→懐石→中立→主菓子→濃茶→続き薄茶
と本日は進みます。
暑い時期ではありますが、風炉のいこりをみると安心します。
この後の懐石時間などをはかり炭注ぎは難しそうです。
先生お手間いりのお料理はどれも美味しく、煮物椀の鱧真丈と出し汁は格別です。
御簾越しに入る日差しの中、お料理や器にも涼を感じ先生おもてなしの心が伝わってきます。
千鳥の盃も暫くぶりでおぼつかないですが、少しでも把握できたらと体験できて良かったです。

喚鐘の合図で再び席入りし、後座では床のしつらいが竹の一重切花入に
クルクマや竜胆が活けられ雰囲気が変わります。
氷をくべたガラス器には「麩まんじゅう」いつもと違いオレンジピールと桃色餡がはいっていて
ひんやりと爽やかなお味でした。
丁寧に点てられたお濃茶は薫り高く口当たり良くご亭主の心が伝わります。
干菓子が運ばれお薄の頃には和やかに談笑となり、楽しいひと時もお開きとなります。
いつもながらにお心尽くしのお料理やお菓子には驚きと学びが多き事に気付かされます。

暑い中、ご準備いただきました先生、ご亭主、半東の皆さまには感謝申し上げます。
有難うございました。

(宗英)


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