令和6年7月13日のお稽古

まとわりつくような暑さが日毎増してくるようです。
本日のお掛物は「水冷々風颯々」、一瞬で茶室に冷風が吹抜けます。
しっかり冷やされた先生お手製の水饅頭は、
つるんとした食感にずんだ餡の薄緑色が目にも清々しい逸品です。
絞り茶巾のかすかな水音も静かに涼を運んでくれます。
青磁の平水差に金魚の飾り、
貝の絵付の平茶碗もまた夏らしく。
半透明の天然氷のような棗は瑪瑙製、本来は茶器ではないそうで、
先生の審美眼とセンスに感心しきり。
以前見た、古道具屋で乱雑に置かれた茶道具の山を思い出しました。
本来の使い方ではなくとも、お道具は良く使ってこそ輝きを放つのだと感じます。

梅雨明けもあと少し、灼熱の夏がやってきます。 (宗仁)


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