令和5年10月7日のお稽古

吹く風は明らかにこれまでとは違い、本日のお掛物「秋晴」にふさわしい清々しいお稽古日和となりました。
床間にはススキと木槿、中置きの風炉にもめぐる季節を感じます。
先生お手製の主菓子は栗蒸し羊羹。
大振りにカットされたその厚さに一瞬怯んだものの、モチっとした口当たり、優しい甘さ、ゴロッと入った栗はまさに口福といったところ。
「うまっ!」思わず言葉が転げ落ちます。
皆に請われて伝授された先生のレシピは、似ても似つかぬ出来に肩を落とす自分がよぎり自作を辞退、他の方々に心の中でそっとエールを送っておきました。

このひと月、茶室の設えに追いつこうとするかのように駆け足で深まる名残の季節、楽しみながらも惜しみつつ、大切にお稽古していきたいと思います。
    (宗仁)


Sorry, Comments are closed.