令和5年3月4日のお稽古

日一日と寒さが緩み、お茶室は穏やかな陽射しに包まれています。

月が改まり、本日は春の野を彷彿とさせる優しい色合いのお道具達が迎えてくれました。

お床にはお雛様に桃花春風舞の句が添えられたお軸が掛かり、雪柳の新芽と椿が花入に活けられています。

お稽古は爪紅の糸巻棚に先生作陶の蝶が描かれた水指、なんとも愛らしいフォルムの薄茶器の取り合わせで行われました。

食籠の蓋を開けると、目にも嬉しい紅白のお団子が。紅芋の餡が期待を裏切らない上品な甘さでした。お忙しい中でも心を込めて席を整え、お菓子をご準備くださる先生に感謝と一服のお茶が美味しい理由を再認識致しました。

春めく季節まであと少し。一足お先にお花見気分を味わさせていただいたひと時でした。

(宗奈)


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