令和5年1月14日 初釜

あけましておめでとうございます。
今年も初釜に参加できること大変嬉しく感謝申し上げます。

床には、掛軸「春入千林処々鶯」、結び柳に白椿と紅梅、かりろく、白磁の香炉でお目出度く飾られています。
朱の手桶水指には鶴の水引、松の炉縁、金溜塗の梅茶器とお道具も華やかです。

まずは、先生の新年ご挨拶に続き、お濃茶のお点前で始まります。
初釜でしか拝見できない先生の緩急あるお点前に皆惹きつけられ静粛な時が進みます。
各服で頂く一服はたっぷりと甘く薫り高く贅沢なものでした。
先生お手製の主菓子は翠鮮やかな餡を求肥で包んだ白梅で、柚子の香りと金粉に飾られ、雪の下には早春の緑が待ち遠しいかの気持ちになりました。

そして、点心となります。大徳寺重には何種もの彩り鮮やかな品が美しく盛り付けられ、
紅白餅のお雑煮は御出汁が香り豊か、鴨と海老芋の炊き合わせなど、どれも大変美味しくいただきました。お味だけでなく盛り付けの演出など本当にお勉強になります。

お薄点前は社中の皆で交代し、楽しい会話と共に福引など和やかな時間となります。その頃、先生直筆の干支のお扇子を頂戴します。「延寿満歳」と書付があり、今年も幸せに過ごせますよう、先生祝米寿を兼ねての有難いお心を頂いたように思います。

先生はじめ皆様のご健勝とご活躍を祈願し、本年もお稽古に励みたく何卒よろしくお願い申し上げます。(宗英)


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