令和4年4月23日の研究会

花所望から始まった今回の研究会は、
正客によって、鉄線と黒蝋梅が形良く生けられました。
先生お手製の花器に美しく映え、
千家再興を意味する、秀吉の少庵召出状のお掛物と見事に調和しています。
床間が、一気に荘厳で格調高い空間に早変わりです。
続く廻り炭では、本で読む事、目で見る事、実際に行う事の差に気づかされます。
灰や炭、日常で扱うことのない現代では、
習得するには一層の努力が必要なようです。
台天目を終える頃には、皆一様に疲労困憊。
予定の花月は次回へと繰越となりました。
先生お手製の焼きよもぎ饅頭は、ほのかな甘さと優しい舌触りで、
お薄の美味しさと共に心を穏やかに導いてくれます。
床間の蕾だった鉄線が花開いて、
実り多い本日の研究会も、無事終幕となりました。
    (宗仁)


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