令和4年1月9日初釜

本日宗泉会では、2年ぶりの初釜が行われました。
「春入千林処々鶯」の掛物に結柳、豪奢な羽子板に三つ俵、
緋毛氈が敷かれた茶室はいつもと違う華やかさです。
六瓢箪の蓋置に瓢箪型茶入、虎の絵柄の茶碗に松竹梅のぶりぶり香合、
輪島塗金溜茶器など、お道具にも趣向が凝らされ、
ますます心が浮き立ちます。
先生のお点前による濃茶から始まり、点心、薄茶へ。
福引もあり、先生の心尽くしのおもてなしに皆終始笑顔です。
点心はもちろん、主菓子の薯蕷饅頭、水指や菓子器などのお道具は先生のお手製です。
中でもひときわ皆の賞賛をさらったのが、先生お召しのお着物です。
自ら刺繍された(‼︎)鮮やかな瓢箪は、色柄も緻密で見事の一語に尽き、
改めて先生の多才ぶりに圧倒されます。
ただ一つ、残念なのは
コロナ渦のためお濃茶が各服となったことでしょうか。
当たり前のことが当たり前でないのだと気づかされた2年間、
茶道も例外なく、新しい時代に添うように、
色々な事を変えていかなければならない節目の時なのかも知れません。
今年も変わらず稽古できることを常に感謝し、
真摯に道に向き合っていこうと気持ちを新たにした1日でした。
(宗仁)


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