平成28年11月6日の炉開き

11月のお茶事は、「茶人の正月」といわれる炉開きです。

今年は、席入り→初炭→濃茶→懐石→続きお薄という流れで行われました。
先生のご自宅に着くと、まずは待合にて、秋草が美しく描かれた茶碗で白湯を頂きます。その後、皆様で外腰掛へ移り、迎付けからつくばいにて手と口を清め、席入りとなりました。
ふと目線の先には久しぶりに開かれた炉があり、嬉しい気持ちになりました。

皆具は菊模様の黄交路で、とても色鮮やかな美しいものでした。

緊張感のある中で初炭が始まり、濃茶の中立で少しずつ話が弾み、懐石では皆様の知識や色々なお話を伺う事ができ、薄茶では笑い合う楽しい時間を過ごす事ができました。
先生、ご亭主、半東の皆様のお心づくしのおもてなしのお陰で、招かれた皆様とは自然に打ち解ける事ができたように思います。

また、安納芋の蜜芋を使った主菓子、汁椀に入っていた銀杏豆腐、煮物椀の松茸真薯など、いつもながら出るもの全てが美味しい先生のお料理は、どなたも「これが楽しみで」と顔を綻ばせていらっしゃいました。
書き尽くせない程、私にとってたくさんの学びや知識、新たな課題を得た1日となりました。
終わる頃には夕方になっていましたが、あっという間の充実した時間でした。(智)


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