平成27年8月2日 朝茶

IMG_2107朝茶はまだIMG_2104日は浅く、外は静かな中、始まりました。

清々しく清められた露地を通り、薄暗い茶室はまさに涼を感じる別世界。

お床には尋牛斎宗匠の朝露の書に松孤軒の朝顔の絵の御軸、彩りの貝殼が、、夏らしい美しさの中に、追憶の文字が思い浮かびました。

懐石は、季節の鱧しんじょうの御煮物椀など、夏を乗り切れるようにと労わるお心遣いが伝わってくる品ばかり、一口一口味わいながら美味しくいただきました。IMG_2105

主菓子、御名は『水中花』、氷に鮮やかな桃色が美しく、葛と餡が冷んやりと美味しさが広がります。 中立ちして、席を後にします。

IMG_2135も高くなり、待合でいよいよ御濃茶席を待ちわびます。鳴り物で、より明るい爽やかになった席につきます。素敵な竹の花入れにピンクの木槿としまあしが色鮮やかに野の風情を漂わせています。 蝉時雨が聞こえてくる中、波の絵が臨場感あふれるお道具で、丁寧に練られた、ぐっと香り高いお濃茶をいただき、続き薄へ。 御干菓子盆には、まるで池に魚が泳ぐお庭の様に盛り付けが感じられるという感嘆のお声が。

IMG_2144お料理も含めお菓子も涼やかな中に手作りのあたたかさが感じられました。 煌びやかな平茶碗に豊かな味わいのお薄をたっぷりいただきました。この前日当日は特に猛暑日で、その中どれほどご準備が大変だったことか、、亭主への最後のご挨拶では思わず感極り、、しっとり涼やかな時間は、感動の内にお開きとなりました。 IMG_2152

その役になり初めて気付き、実感する事があり、貴重な学びとなりました。心から感謝の気持ちでいっぱいのお稽古でした。

次回は8月8日京都へ茶杓作りを楽しんで参ります。(宗芳)


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