平成26年11月29日のお稽古
6th
12月 2014
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12月 2014
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今朝は一時雨も降っていましたが、お稽古をしている間に晴れ間がさしてきました。今の季節は59候の「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。家の近くのプラタナスの街路樹の根元は落ち葉で一杯で、踏みしめながら参りました。
本日のお軸はお花の代わりに椿の花を咲かせてくれました。「なつかしき 春という名に かげろうや 目に痛かりし 朝の光の」の句が添えられていました。百人一首の句の扇面とお軸の紫の色がぴったりと調和していていました。師走が近づき逸る気持ちを落ち着けてくれるような気持ちがしました。
さて、本日から12月分のお稽古のスタートです。今月は丸卓のお稽古です。先生お手製の水差しと建水が目を引きます。温かみがあるのは手ひねりで時間をかけて作られたものなのだからでしょうね。道具組からクリスマスのような華やかさも感じられました。
主菓子はお花の形が愛らしい紅芋のお餅でした。こしあんがのお餅の中に包まれていて、花弁に見立てられた柚子がアクセントになっていました。お干菓子は京都田丸彌のごませんべいと色とりどりの丸いお菓子でした。
平日は仕事など日々のことで頭が一杯になって、なかなか季節の変化をしっかりと感じ取ることができていないようです。お茶室にいると五感が刺激される感じがします。今日は朝から午後にかけてゆっくりとお稽古が出来ました。合間に先生と様々なお話をしたり、社中の皆様とも楽しくおしゃべりができて、心も体もほぐれていきました。(宗裕)