平成26年11月2日 炉開きの茶事

IMG_1694 今年もお茶のお正月、炉開きの茶事が開かれました。

お天気が心配されましたが、幸い雨に当たる事はなく過ごす事ができました。

11時の席入り。ご亭主と半東さんは初めてのご経験とのことで、緊張の面持ちで臨まれていました。正客の私も2度目の経験でドキドキしていましたが、親しい間柄、次第に和んでいきました。IMG_1703

今回は、席入り→炭点前→主菓子→中立ち→濃茶→懐石→薄茶の順で進んでいきました。

水打ちされた清々しい露地を辿って席入りすると、床の間には茶壺とともに吉田尭文筆「峯高紅葉深」のお軸が掛けられていました。このお軸は先生がお若い頃にご縁があって頂くことが出来たものだそうです。その深いエピソードとともに有り難く拝見いたしました。

炭点前がよIMG_1705どみなく進み、お釜がしゅんしゅんとよく沸いているの拝見しながら、主菓子をいただきました。銘は「初霜」。椿の花に霜がつもっている景色にうっとりとしました。

中立ちの後、床の間に清々しく生けられたお花を拝見し、熱々で服加減よく練られた濃茶をいただきました。至上の幸せでした。

懐石料理は、先生のお手製です。数日に渡ってあちこち美味しいものを求めて走り回ってご用意くださったIMG_1707母の味です。幾度も先生のお料理をいただいていますが、いつも新しいアイデアが詰め込まれていて驚かされます。体のどこかに染み込んで、いつか優しいお味の真似ができたら、と願っています。

最後に薄茶をいただきました。お干菓子も先生定番の大徳寺納豆入りの和三盆とイチョウの形の雲平とお煎餅でした。

大役を終えたご亭主と半東さんはにっこりとされていて充実感に満ちていました。楽しかったね、と言い合いながら全員で記念写真を撮ってお開きとなりました。IMG_1739

さあ、炉のお稽古にこれから励んでまいりましょう。(宗裕)

 


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