平成26年1月12日 初釜
1月 2014

初釜の日を迎えました。お茶室はお正月らしい色と光に満ちていました。
床の間には、「梅花和雪庭」のお軸。お花は青柳と椿の花。お馬さんの可愛らしい香合と福々しい米俵が飾られていました。
お釜はしゅんしゅんとよく沸いていている様子が写真から伝わるようです。炉縁は菊の模様が清らかです。
長板には菊の花と鮮やかな黄色が目を引くお正月らしい皆具が設えられてありました。
まずは先生と皆さんでお年賀の挨拶から始まりました。午年のお稽古が始まりました。
そして次に出されましたのは、
ほかほかに蒸された薯蕷饅頭でした。お菓子器は先生お手製で、スチーマーの機能も果たしています。蓋を空けると皆さんの歓声があがっていました。。お饅頭の中には干し柿がたっぷりと入っていてました。正客さんが鶴のようだとうことで「丹頂」と名付けられました。その後に頂いた先生に点てて頂いたお濃茶は至福の美味しさでした。
そして、先生のお心づくしのお節料理が詰め込まれた点心、いつものジューシーな鴨肉のお雑煮を頂きました。お茶室ではお里のお雑煮について話しがはずみました。広島では牡蠣がお雑煮の具で入るそうです。
点心のあとは薄茶をいただきました。お干菓子はお正月らしい華やかな盛りつけでした。
最後に先生からお扇子を頂戴しました。今年の扇子には「和以駆進」と書いて下さっていました。先生のエールを胸にお稽古を励んで参りましょう。
来週は神戸の震災から19年目の日を迎えます。この頃の寒さは自然とあの日が思い出させてくれます。どうか皆様お体を大切になさってくださいね。2月に元気でお会いしましょう。(宗裕)