平成25年11月3日 夜咄茶事

IMG_0970 IMG_0966   11月3日   小雨の降る中、夜咄のお茶事が行われました。
夕方も薄暗くなってから皆と顔を会わせるという非日常に始まり、昼間とは違った静かさの中、 前茶→炭点前→懐石。そして、中立ち→濃茶→続き薄と流れるように進んでいきました。

お抹茶に親しんでいらっしゃる方々の中で、夜咄に呼ばれたことのある方はどの位いらっしゃるでしょう。
夜の静かさは昼のそれとは違い、重さDSCF5378を持ち合わせます。
いつもは陽の光によって照らされる和室は、この時 和蝋燭DSCF5327の柔らかな光を吸収するように受け止める一方で、大きな影を落とすのです。
この時ほど、お茶室が美しく見える瞬間は他にないのではないかと個人的に思えてなりません。
視界が薄れるからこそ研ぎ澄まされる五感。
お料理の香り、主菓子の食感、茶を点てる音…
亭主IMG_1036、半東共に素晴らしい運びでした。

今回初めて夜咄のお茶事に呼ばれた方も多く、正客の大切な役目でもある和蝋燭の扱いに大変興味を持たれていました。
殊更9歳のお客様は、すっかり蝋燭の炎に魅せられて、「蝋燭の灰を落す作業、僕やりたい!」、「あ~!火が消えちゃいそうだよ!!」と最後まで気になってしょうがない様子でした。参加されたみなさんにとって忘れられない時間になったのだと思います。(宗香)

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初めての夜咄はいつものお茶事と違って、平安時代みたいで楽しかったです。蝋燭の優しい光がとても心に残りました。次はもう少し蝋燭を触りたいです。(晃輝)


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