平成25年10月19日のお稽古

131019床 台風26号が今週半ばに近畿近くを通過しました。伊豆大島では大きな被害が出ています。次の台風も迫っていて、心配な週末を迎えています。

本日のお軸は松と海が描かれています。眺めていると先生から以前に伺ったお話を思い出していました。先生の子供時代、芦屋から甲子園まで海沿いに松林がずっと続いていたそうです。先生はその間を行き来しながら遊ばれていたそうです。映画「火垂るの墓」にも昭和20年頃の香櫨園浜の松林の風景が出てきます。見た事はありませんが、懐かしいような気持ちになりました。

お花はりんどう、ホトトギス、水引き、すすきでした。

131019お菓子主菓子は先生手作りの枝豆餡がこなしに包まれ、大徳寺納豆が乗っていました。お口の中でそれぞれの持ち味が一体となって、体がぞくぞくっ、とするほど美味しかったです。

普段は遅目の時間に来られる学生さんが、実験が出来なかったからと珍しく早くに来られて、久しぶりにお茶を点ててくれました。お茶碗の中に丸いものが浮かぶ景色が出来ていて美しい、と話していたところ、先生がお軸やお花と組み合わせて「松林、すすきの野、そして海の上に月が出ているのね」と・・・途端にお茶室が秋の夜の海辺に一変しました。ドラえもんの「どこでもドア」のようにどこへでも行ける。そんな瞬間が大好きです。(宗裕)

 


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