平成25年8月3日 朝茶

今年も朝茶事が無事に行われました。暑い毎日が続いていましたが、当日は少し暑さが和らいだ朝を迎えました。

露地に入りますと、先日まで木々が繁っていましたがすっきりと整えてあり、水打ちされた木々が涼やかです。

DSCF4923茶室に入ると、ほの暗いお床に朝茶ではいつも掛けられる掛け軸がありました。「朝露」の文字と朝顔の絵があります。先生が平成三年にNHKの朝茶事の番組に出演された時に頂かれた記念のお軸で、毎年お目にかかれることを楽しみにしています。桑小卓にみどりの沖縄ガラス製の水差が涼しさを演出していました。

DSCF4866

ブルーベリーが入ってました

今回は懐石よりお茶事が始まりました。いつものお料理に一年ぶりの懐かしさを覚えました。イチジクのワイン煮ゴマのペーストがけ、鱧しんじょうの煮物椀、はもの皮の和え物などがありました。反対に新しい物としましては先生がカナダから空輸された冷凍ブルーベリーが預け鉢で出されました。ブルーベリーといえばジャムなど甘いイメージでしたが、あっさりさっぱりといくらでも頂ける美味しさでした。

懐石の後にはいよいよ主菓子です。DSCF4886銘は蛍火。大徳寺納豆入りの錦玉かんでした。

中立ちをはさんで、喚鐘の音を聞いてから再び席入りをし、DSCF4895改められたお床のお花を拝見し、お濃茶をいただきました。ご亭主が心をこめて練って下さったお茶はふんわり空気を含んで、かつまったりとしていて最高のお味でした。桑小卓の柱にご亭主が袱紗で作ったセミを結び付けて、続きお薄は半東さんにバトンタッチです。お干菓子は当日残念ながら参加できなかった方が作られた、色とりどりのこはく糖、先生のカナダからのお土産のカラフルなグミ、醤油せDSCF4902んべいでした。お薄のお代わりもいただけて幸せでした。

お茶室は天国のようなところ、と聞いたことがありますが、まさにそのような心持でした。猛暑の中準備をしてくださった先生、役にあたられたご亭主、半東の方々に感謝しながら先生宅をあとにしました。

8月は夏休みです。今年は殊のほか暑い日が続いています。どうか乗り切って9月に元気でお会いしましょうね。(宗裕)

 


Sorry, Comments are closed.