令和6年12月28日 お稽古納め
12月 2024
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今年の稽古納めは年末近く、何かと気忙しい時期もあってか朝から落ち着きがなかったのですが、稽古場に入ると床には「先今年無事目出度千秋楽」のお軸が、炉には炭がいこり…一気に引き締まり心落ち着く次第です。
その年の稽古納めに飾られるこのお軸と先生お手製の「胡麻ぜんざい」は欠かせません。無事に迎えられた事、稽古を振り返り沢山の出来事に、ご縁にと感謝で熱い気持ちになります。
本日の主菓子は先生お手製の上用饅頭です。湯気立つ出来立てを頂けお腹も心もホクホク幸せです。鶯豆入りのこし餡は真っ白な山の芋に包まれて丸くなっている様子から、「冬籠り」と銘がつきました。
いよいよ11時を過ぎますと、炉から釜が外され「胡麻ぜんざい」の鍋が乗せられます。漆黒の中に小さな白玉がなんとも可愛らしく湯気の中から顔を出します。黒胡麻の香りと艶、もちもちの白玉だんごは今年も美味しさ増々で力が湧いてくるようです。
黒胡麻をすりつぶし練り上げ、艶と香りが出るまでの時間のかかる労力には頭が下がります。感謝申し上げます。
先生、皆様と輪になり「胡麻ぜんざい」を頂け、笑顔のこの一時が締めくくりとなり良い千秋楽となりました。
有難うございました。
(宗英)
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